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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
Mの襲撃/Wにさよならを
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動させるW。

数多くの戦闘を経験した彼のその動きにはよどみはなく、一つの型であるかのように隙はなかった。



竜巻と共に浮き上るWの身体。
対し、マキシの身体は大の字になって動かない。


「うむ!?ぬぁああ!!」

だが、マキシとてただの怪物ではない。
若干スタン状態にある身体を無理やり動かし、ガイアメモリを取出し装填する。

「逃がさねぇ!!」

ミストになって逃げるというのか。
だがそれは読み通り。

マキシマムドライブ・ジョーカーエクストリーム
その発動時に起こる竜巻は、霧となって回避するであろうミストマキシの身体を一片たりとも逃がさない――――!!!


『「ジョーカーエクストリーム!!」』

「・・・・ま、そうくるのは、ね」


Wは見た。
違う。


ミストのメモリは群青色。
だが今マキシが持っているのは、同じ「M」だが色が白だ。

ガイアメモリ起動。
だが、そのガイアウィスパーを耳にする前にジョーカーエクストリームの豪風がそれを掻き消し、マキシに向かって突っ込んでいった。



ドドンッ!!と、風都タワーを若干揺らしてWが着地する。
そして即座に振り返った。


命中していない。

翔太郎は自問する。
いや、そもそも俺たちはアイツの身体に触れたのか?

フィリップは感じていた。
違う。絶妙な力加減で、自分たちのキックは緩やかに逸らされたのだ。





ブシュウウ―――――

マキシの腕。
包帯のように巻かれた白い布がバタバタと風に揺れ、それの隙間から煙が放出されていく。

そしてそのまま腕から延びる白のラインが、ミストの時とは違い直線的にマキシの全身を奔った。

両腕は若干前に。
身体も若干半身にしており、左右に分かれたWをそのまま押して逸らしたかのような、そんな腕の配置。


そのマキシの背中を見て、Wの二人は同時に思った。

あれは何だ。
何のメモリだ。


その答えは、マキシドライバーが悠々と叫んで教えてくれた。

『マキシ―――マーシャル!!』



「仮面ライダーマーシャルマキシ」

ビッ!と踵を返して仁王立つマキシ。
ただしその姿に隙と言えるものはなく、その「記憶」に恥じぬ武人がいた。




「行く――――」

「フィリップッッ!!!」

「―――ぞっ」


ヒュッ、とマキシが一歩を踏み出した。
瞬間、翔太郎が無理やりWの全身を駆動させて四肢をフル稼働させた。

そのマキシの一歩は、優に20メートルはあった二人の距離を一瞬で詰め、まるで千手観音でも相手をしているかのような手数の手技が、Wに一斉に襲い掛かった。

それを、サイク
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