第七章 C.D.の計略
Mの襲撃/目論む男
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を返した。
「止めようか」
「は?」
「そもそも、ここには必要なものを取りに来ただけで、君らと戦うのはもっと人の目があるところじゃないと意味がない」
そういって、その取りに来たものを手にして岩山の向こうに消えてしまう。
それを追ってWが駆けるが、一瞬早くマキシは新たなメモリを装填しその場から去っていってしまった。
「・・・あれ、何のメモリだ?」
「さあね。起動音も聞こえなかったし」
去っていくマキシを尻目に変身を解くW。
見ると、足元に封筒が落ちていた。
『拝啓、仮面ライダーWのお二人様。
残暑の続くお日柄の中、段々と秋の様子も見え隠れしていた今日この頃でありますが、いかがお過ごしでしょうか?
つきましては明日の午後3時頃、この街の象徴たる風車にてお待ちしております。
お二人の最後になると思われますので、後悔の残らぬよう、服装や装備、身辺整理に勤しみ下さいませ。
敬具
神月家当主 神月羽馬真』
「―――だってさ」
「ふざけやがって」
手紙を破り捨て、踏みつける翔太郎。
風が吹いてきた。
残暑のこる、すでに日付は変わっている時間。
風都の街から、ネットリとした肌触りをした潮風が吹いてきた。
まるで、それは混沌と危険の香りを孕んでいるかのような。
人を誘い出す悪魔のような不気味な風。
嵐が来る。
だがいいだろう。
受けて立つ。
嵐が来るなら好都合。
オレ達の身体は嵐の中で猛り
オレ達の魂は嵐の風で奮い立つ
決着をつけるのはあと、15時間後だ。
to be continued
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