第七章 C.D.の計略
Mの襲撃/目論む男
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を停め、ビタッ!と構える。
だがしかし、その手に手応えはなく
「ばかな・・・」
『あそこから・・・霧散したというのか・・・?』
「おいおいこの程度か仮面ライダー」
声がした。
マキシの声だ。
だがその姿はない。
「あれだけの上昇気流と風があれば――――」
シュウシュウと周りから音がする。
粒子のようなものが集まっていき、それが形を成していく。
そしてそれらはすべて同じような形であり
「こうなることは、簡単にわかりそうだけどな」
仮面ライダーWは、先ほど放った炎の包囲網のように、マキシの手足に包囲されていた。
『翔太郎、回避だ!!!』
「させないって!!」
《ヒート!ジョーカー!!》
相手がこうやって攻めてくるのなら、ここはジョーカーだ。
火力と戦闘力で、この攻撃、しのぎ切る!!!
「『おおぉぉぉぉおおおお!!!』」
襲い来る手足。
まるでミサイルのように飛んでくるそれらを、ヒートジョーカーはその持ち前の戦闘技術とパワーですべて受けていた。
直撃はない。
一つたりとも。
総てを的確に受け、流し、捌く。
そして、最後に
《ミスト!マキシマムドライブ!!》
霧だけが残った。
「ぐ・・・ァ・・・・」
『翔太郎!!』
受け、弾いた拳は霧に砕けた。
流し、躱した脚は霧に溶けた。
捌き、逸らした攻撃が霧となった。
そう、あの手足はそれによる攻撃をしたのではない。
ただただ、Wを霧に包むため、そこに殺到しただけだった――――
紫の霧がWを包み、中から聞こえるのは苦しそうな声と弾ける火花の音のみ。
戦いと呼ぶには余りに不気味な光景だった。
そしてそれが解けると、Wが崩れてその場に膝を着いた。
「ち・・・くしょ・・・」
『翔太郎、エクストリームだ!!』
「――――あぁ!!」
《サイクロン、ジョーカー!エクストリーム!!》
ミストマキシが元の形に戻る間に、フィリップがサイクロンメモリを取り出して、さらにエクストリームへと強化変身を遂げる。
ミストによる毒素はそれにより消え、応急ではあるがその場を乗り切った。
一方、姿を戻したマキシはそれを見て拍手を送る。
「なるほどそうやって克服するか。だけど、それって次はないってことだよね?」
その通り。
強化変身で全身に迸るエネルギーで毒素を消滅させただけで、全く無効にできるわけではない。
「余計な心配だ」
「ま、確かに」
それに対し、Wは五月蠅いと一蹴する。
そして両者ともに数秒睨み合い、そしてマキシが踵
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