第七章 C.D.の計略
Mの襲撃/目論む男
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グジョーカーで圧倒しようかと思ったが、いきなりそれで来るならこの組み合わせがいい。
「ガイアメモリに興味はなくとも、仮面ライダーを排除したという功績があれば財団Xへの手土産には十分だろう!!」
バッ!!と、マキシが腕を下げる。
ベルトに挿し込む。
それに応じて、即座にベルトを抜いて再装填する二人。
ヒートメタルの変身音が鳴り、そこに銀と赤の装甲を纏った仮面ライダーWが、メタルシャフトを手にして構えた。
が、ダブルの動きがそこで止まった。
マキシはベルトを引き開き、ミストを起動させた。
そう、マキシはマキシマムポケットにミストを挿していなかった。
もう一度言おう。
マキシがミストメモリを手にして腕を下げ、ベルトに、挿し込んだのだ。
「無理だと思ったか?二つのメモリの圧縮同時運用」
「ま」『さか・・・』
「真新しいものでなければならないだろう?何せ、仮面ライダーを倒したという実績がいるのだから、それに応じたプレゼン材料がなくてはな!!」
《マキシ―――ミスト!!》
紫のラインが、輝きながらマキシの全身を走っていく。
まるで煙のような意匠のそのラインが全身を走り終え、ミストマキシへとその姿を変貌させた。
『バカな!!そんなことができるはずが!!』
「フィリップ君。星の本棚なんて便利なものがあるから、君は一回検索しただけですべてを知ったつもりになる」
『な・・・』
「もう一度深く検索してみろ。その慢心を捨ててな!!!」
マキシが襲い掛かる。
迎え撃つ、W。
疾走し近づいてくるマキシに対し、メタルシャフトを振るうW。
だが、それはむなしく空を切り、マキシの身体をすり抜けた。
「な!?」
「霧を相手に何をしているんだ?」
「ヤロウ!!」
メタルシャフトの先端に炎が灯る。
それを高速回転させ、炎の竜巻をマキシへと投げつけた。
だがマキシはそれを身体を霧状にして割り回避。
同時に飛ばした拳でWの左肩をブッ飛ばした。
「グッ!」
「いってぇ!?」
だが痛かったのはマキシの方だ。
メタルの方を殴ったら、それはそうなる。
手を思わずひっこめ、プラプラと振るマキシ。
そこに向かって、Wのマキシマムドライブが炸裂する。
「『メタルブランディング!!!』」
メタルシャフトに炎を纏わせ、それを振るい突撃する。
ただ行くだけでは回避されるだろうから、炎の渦を差し向けながら。
逃げる先を用意させず、例え霧になっても焼き尽くす。
「取った!!」
ブゴォオオ!!と、炎と風の吹き荒れる音がしてWが駆け抜けた。
回転させたメタルシャフト
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