暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
Mの襲撃/目論む男
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でもね・・・ミストメモリに「毒」なんて効果は、付属されていないんだよ?



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「よっし!手がかりはそろったな」

「ああ」

今朝がた捕まえた、ガイアメモリ犯罪の青年。
ベッドで横になってマンガを読んでいた彼からの話により、マキシの大まかな素性が割れてきた。


なんでもマキシの男は、数か月前に彼のグループに接触し、いくつかのガイアメモリを「プレゼント」していったらしい。
そのおかげで、落書きだとか万引きだとかの犯罪程度だった彼のグループは暴走し今回、翔太郎の捜査の手が伸びたわけだが。


最初に三つ程のガイアメモリが送られ、今後も欲しければ口座に送金しろとのことだったらしい。
本来ならば封筒いっぱいの札束で買うようなガイアメモリが、紙幣2、3枚という破格の値段がつけられていた。

その口座番号を、フィリップが検索しどこの誰のものかを明らかにする。
ここまでくればあとはトントン拍子だ。



仮面ライダーマキシ
本名:神月 羽馬真(かみつき はばま)



その名前が判明した時点で、フィリップは次の行き先へと足を延ばした。
何も言わずについていく翔太郎だが、その行き先がわかったところで思わず驚きの声を上げた。


「おい、フィリップここは」

「そう、元ガイアメモリ製造プラント。僕と君が初めて出会った場所であり、ビギンズナイトの地さ」


夜の闇の中、風都港からハードスプラッシャーを走らせ、たどり着いたのは沖合の島。
仮面ライダーWが始まった、爆発跡の残る工場跡地だ。


「神月ってのはあれか?ミュージアムの人間だったのか?」

「いや、もっと上の組織さ」

「・・・財団X?」

「ま、本団員ではなく、出資者という立ち位置だったけどね」


この島はもともと、神月家の所有する土地だったらしいが、財団Xのガイアメモリ投資が決定した時、出資者の一人であった神月羽馬真がこの土地を提供したのだ。
そして彼は、当然「あの夜」もここにいた。


「彼は単なる出資者以上にガイアメモリという物に惹かれていてね。準職員として研究も行っていたくらいだ」

どれくらいかというと、自分で研究室の一つを持つくらいだったらしい。
まあ自分の土地に建てる工場なのだから、それくらいは簡単に作れて当然だが、実際にガイアメモリをいくつか開発していたらしい。


「なるほどな」

「だが、神月は―――――」



「神月羽馬真は、鳴海宗吉なる探偵の襲撃時におけるプラント爆発事件において、行方不明となった。財団もミュージアムも、
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