第七章 C.D.の計略
Mの襲撃/噂をすれば
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「ま、こういう運用の仕方も見せとくか」
((新しいメモリ!!?))
マキシは新たに取り出したミストメモリを、まだ装填されていない―――マキシドライバーとでもいうのか、彼のベルトの左側に突き刺した。
そして右側を押し閉じ、今度は両側を掴んで引き広げた。
片側ならば「N」の字に。
ならば両側なら「M」の字になる。
『ミスト!マキシ!!』
銀の身体のところどころに、群青色のラインが走る。
直線のラインではなく、少し煙のような意匠をしたそれは一目見て、そしてメモリ名からして明らかだった。
「去り際も素晴らしく。できるだけ派手に―――」
『ミスト!マキシマムドライブ!!』
「・・・騒いでくれ」
「ッ、左!逃がすな!!」
「オォ!!」
炎を吹きだし、駆けだすアクセル。
同時にジョーカーも、身柄をとらえようと掛けた。
瞬間、マキシの身体が煙と消え――――
「左!!来るなァ!!」
アクセルは加速し、叫んだ。
煙を突っ切り、反対側から突っ込んできたジョーカーを突っぱねる。
後ろに転がるジョーカー。
見ると、メモリの色と同じ群青色をした煙のような霧が、ぐるぐると回転してアクセルごとその付近を覆っていた。
何かヤバい。
今すぐにでも飛び込み、アクセルを助けようとしたジョーカーだが、それより早く
「おおおおおぉぉォォオオオオオ!!」
『アクセル!アップデート、ブースター!!』
アクセルは霧の中でアクセルブースターへと強化変身を遂げ、全身の噴出口から炎を吐き出しながら回転して霧を払っていた。
そこにはすでにマキシの姿はなく、同時にアクセルの変身は解け照井が膝から崩れて地面に倒れる。
「照井!!」
変身を解除し、駆け寄る翔太郎。
その翔太郎の手を掴み、照井は
「―――、―――――――!!!」
何かを言おうと口を開き、しかし声は出ず
「げブォッ・・・!!!」
いきなり吐血し、意識を失った。
「まさか・・・毒!?」
そう、先ほどのミストはただの霧ではなかったのだ。
その色にふさわしいほどの、毒性を持っていたのだ。
「クソッ!!!」
『去り際も素晴らしく。できるだけ派手に騒いでくれ』
マキシの声が耳に残る。
ついに来た。
この風都の地にも、仮面ライダーが。
風都タワーが、今日も回る。
突風に煽られて、風車がここまで音を立当てて回った。
to be continued
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