第七章 C.D.の計略
フォルテッシモ♪運命の鎖
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こそが、ファンガイアの王のみに許された魔剣。
その刀身に噛みついたザンバットバットを上下させ、刀身に真っ赤なエネルギーが充填されていく。
「グッ!?」
「ハァッ!!」
シュー・・・ガチン!
「ハッ!!」
シュー・・・ガチン!
「ゼァッ!!」
シュー・・・ガチン!
「おぉおお!!」
シュー・・・・・・ガチン!!!
一太刀ごとに上下されるザンバットバット。
その度に切れ味は増し、刀身は赤い輝きを増す。
「な・・・めるな!!!」
だが闘牙も黙ってはいない。
全身から血を流しながら、も、些かも衰えぬ万力を以ってその剣を掴み取った。
しかし
「フゥ―――――!!」
トンっ、と
キバがザンバットソードの刀身を叩く。
すると、真っ赤に染まった刀身に溜まるエネルギーが、斬撃波となって闘牙に襲い掛かっていった。
「ご、フゥッ!!?」
両腕、胴体とに斬撃波をまともに喰らい、ズタボロになりながら地面を転がる闘牙。
その闘牙に、やはり先ほどの攻撃でボロボロになっている仮面ライダーキバエンペラーフォームが歩み寄る。
ダメージにしてみれば、両者ともに同程度。
力量にしてみれば、闘牙の方がやはり高い。
だが心持一つで、ここまで状況は一変する。
それに対して、闘牙は叫んだ。
「何故だ!!何がお前にその力を与える。何がお前をそこまで支える!!!」
なぜおまえは揺るがない!!
なぜおまえは諦めない!!
ここまで―――否
あれほど絶対的な確信を持って事に当たった自分が、一体何の言葉でこいつにここまでの確信を与えた!?
こいつは一体、何の言葉に対しての否定でここまでの――――――!!!
それに対して、キバの返答は一言だった。
「運命だ」
「なに?」
「ウェイクアップ、フィーバー!!」
闘牙の言葉には答えずに、タツロットのレバーを引く。
発動するのは、ウェイクアップフィーバー。
その瞬間、ここから一切自分の世界だと言わんばかりに、周囲を夜の闇が覆い尽くした。
虚空の天空には、煌々と輝く満月が。
周囲に霧が立ち込み始め、紅渡の、ファンガイアの夜が訪れた。
「ちぃっっ!!!」
跳び上がる闘牙。
今はまずい。
彼にはどういった原理がわかっていないが、今のキバはヤバい。それはわかる。
とにかく、あの一撃だけは回避しなければ!!!!
しかし!
「逃がしません!!」
「お縄についてもらいますよッと!!」
復活した雪子と菊理の連携により、空中の闘牙にアブラクサスの鎖が巻き付いて
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