第七章 C.D.の計略
フォルテッシモ♪運命の鎖
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は勝てないさだめにある!」
「変身だ!!」
「おっしゃ!!行くぜ渡!!」
駆けだす渡。
その身体に溶け込むように、キバットが飛び込んでいき、その姿がキバの鎧に包まれる。
お前は決して運命じゃない。
決まり切った結果などない。
「お前がすべてなんてことは、僕は絶対に認めない!!」
腕を広げて駆けだすキバ。
闘牙の顔面に向けて拳を振り上げ、飛び掛かるように殴りかかる。
そして、その結果は―――――――
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「ドぎつぅ〜」
赤き夜の結界内。
その結果以内で、キバと闘牙の戦いを遥か彼方のビルの屋上に座り込んで眺める男がいた。
そこから見える光景は、まさしく蹂躙の一言に尽きる。
すでにキバが展開しているフォームは三つめ。
最初のキバフォーム。
距離をとってのバッシャーフォーム。
俊敏さで攻めたガルルフォーム。
だが今、ガルルセイバーが吹き飛ばされて大地を転がる。
武器形態の姿が解けてしまい、地面に倒れるガルル。そして同じように倒れ伏すバッシャー。
もう残っているのはドッガのみ。
しかし、闘牙はすでに一回見たフォームだからと、他の二つと違い楽しむことなく即刻で終わらせた。
鬣を更に砕いて発動させる、闘牙のウェイクアップ。
とはいえ、それは特殊な効果を持ったりするようなものではなく、「闘牙蹂躙」と名付けた、ただのエネルギーを纏った爪による連続攻撃だ。
しかし、シンプルなものほど強力だ。
キバは最も機動性を持つバッシャーでも、最も機敏な動きをするガルルでも、最も堅牢な身体を持つドッガの力でも、それに耐えることができずに吹き飛ばされてるのだ。
「あーらら。これ、こっちさん終わるんじゃないスかね?」
『ふん・・・その程度で終わる奴らであるならば・・・これまで何度でも世界は終わっておるわ』
「そーですかね?」
『で、なくば。吾輩がいったいどうしてかのような面倒な手順を踏まねばならぬ』
「はいはい。で?俺手出ししなくていーのですかい?」
片膝立てて座り込んでそう言う男の掌の上では、今にも発射されそうな水塊がチャージされてクルクルと弄ばれている。
彼が腕を振るえば、それは水の砲撃となって闘牙を襲うことになるだろう。
ただ、そのエネルギーは水とは限らなかった。
男の掌の動きに合わせて、それは炎だったり雷だったり土だったりと属性をコロコロと変えているのだ。
『いらぬ。あの戦斗は力によるものではなく、互いの心持ち一つ』
「諦めなきゃ勝てるって
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