第七章 C.D.の計略
四人の死闘
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その手には少年の右腕が掴まれており、ズルリと力なく引き摺られた賢久の全身も現れる。
「思った通りの・・・・この程度・・・か」
ゴロリと放るように賢久の身体を転がし、右肩を回し、疲れをとっていくかのように鳴らしていく。
「だが欠片でこれほど、ということは・・・揃えれば頂点に達する力が手に入る」
自分の考えは間違ってなかった。
そう結論付けて、闘牙の視線が倒れる賢久に向く。
「身体のどこにあるかわからないからな。苦しめるつもりはない。まずはその命を」
そう言って右手の指をまっすぐに揃え、その先端が頭部に向けられる。
そこから少しずれて喉元へと標準が定められ、それが振り下ろされた時
ガギンっ!!
「む・・・!」
振り下ろされた闘牙の腕を止めたのは、空間にヒビを入れて乱入してきた刃。
それがビキビキとさらに空間の裂け目を広げ、そして最後まで振り上げられたとき、白き装甲の戦士が赤い夜に飛び込んできた。
「止めなさい・・・!!!」
「また貴様か・・・」
乗り込んでくるのは仮面ライダーイクサ。
賢久の身体を避難させ、勇猛にも闘牙へと向かっていく。
そうしているうちに、イクサの通ってきた穴から渡と駆、ゆかの三人も駆けこんできた。
「大丈夫か!?」
「うわ、ひどい・・・」
「駆くんとゆかさんはみんなを安全な場所に移してください」
仲間がやられた姿を見て、駆の拳が強く握られる。
だがそれより早く、渡の言葉が彼を制した。
震えている。
あれがファンガイアで、レジェンドルガだというのであれば、あれを倒すのは自分の役目。
自分があの時無様にやられなければ、彼らが傷つくこともなかった。
渡は自責の念に駆られる。
それが彼を突き動かす。
事実、悪いのは闘牙だ。
それに議論の余地はない。
だが、彼という男はそういった考え方をしてしまうような人だ。
そしてそれを使命、運命と捉え、どんな敵にだって立ち向かってきた。
「キバット・・・・」
「ああ!!」
「行くよ!!」
「ガブッ!!」
翳される手、飛び込んでくるキバット。
自らをかませてエネルギーを身体に送り込み、それを開放して渡は再び夜の一族の王となる。
「変身!!」
甲高い笛の音と共に、渡の全身が銀のような、ガラスのような装甲に覆われ、それが砕けるように散った。
そこに立つのは、仮面ライダーキバ。
「闘牙は、絶対にここで倒す!!!」
叫ぶ。
これ以上の被害は許さない。
立つ。
アイツを倒すために、ここに。
仮面ラ
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