暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
四人の死闘
[6/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
その手には少年の右腕が掴まれており、ズルリと力なく引き摺られた賢久の全身も現れる。


「思った通りの・・・・この程度・・・か」

ゴロリと放るように賢久の身体を転がし、右肩を回し、疲れをとっていくかのように鳴らしていく。



「だが欠片でこれほど、ということは・・・揃えれば頂点に達する力が手に入る」

自分の考えは間違ってなかった。
そう結論付けて、闘牙の視線が倒れる賢久に向く。


「身体のどこにあるかわからないからな。苦しめるつもりはない。まずはその命を」

そう言って右手の指をまっすぐに揃え、その先端が頭部に向けられる。
そこから少しずれて喉元へと標準が定められ、それが振り下ろされた時




ガギンっ!!

「む・・・!」


振り下ろされた闘牙の腕を止めたのは、空間にヒビを入れて乱入してきた刃。
それがビキビキとさらに空間の裂け目を広げ、そして最後まで振り上げられたとき、白き装甲の戦士が赤い夜に飛び込んできた。


「止めなさい・・・!!!」

「また貴様か・・・」

乗り込んでくるのは仮面ライダーイクサ。
賢久の身体を避難させ、勇猛にも闘牙へと向かっていく。


そうしているうちに、イクサの通ってきた穴から渡と駆、ゆかの三人も駆けこんできた。


「大丈夫か!?」

「うわ、ひどい・・・」

「駆くんとゆかさんはみんなを安全な場所に移してください」

仲間がやられた姿を見て、駆の拳が強く握られる。
だがそれより早く、渡の言葉が彼を制した。


震えている。
あれがファンガイアで、レジェンドルガだというのであれば、あれを倒すのは自分の役目。

自分があの時無様にやられなければ、彼らが傷つくこともなかった。

渡は自責の念に駆られる。
それが彼を突き動かす。


事実、悪いのは闘牙だ。
それに議論の余地はない。

だが、彼という男はそういった考え方をしてしまうような人だ。



そしてそれを使命、運命と捉え、どんな敵にだって立ち向かってきた。


「キバット・・・・」

「ああ!!」

「行くよ!!」

「ガブッ!!」


翳される手、飛び込んでくるキバット。
自らをかませてエネルギーを身体に送り込み、それを開放して渡は再び夜の一族の王となる。



「変身!!」



甲高い笛の音と共に、渡の全身が銀のような、ガラスのような装甲に覆われ、それが砕けるように散った。


そこに立つのは、仮面ライダーキバ。


「闘牙は、絶対にここで倒す!!!」


叫ぶ。
これ以上の被害は許さない。

立つ。
アイツを倒すために、ここに。



仮面ラ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ