第七章 C.D.の計略
闘牙とは
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された男は封印の中で弱体化していった。
数年前にアークが蘇り、その周辺にいたレジェンドルガ族が復活した際、彼もまたそのエリア内にいたためよみがえったのだが、その肉体はドロドロに崩れており、もはや低級ファンガイア族にも劣るほど弱体化していたのだ。
洞穴を閉じる、岩すらも砕けぬほどに。
だが数か月前、何の原因かは不明だがそれが外に出た。
その弱体化した生物は、エネルギーを求めてさまよい始める。
「それを追っていたのが私、名護啓介というわけだ」
「じゃあ名護さんはあいつの復活を知ってて?」
「いや、違う。渡君、ここ数か月間にわたって世間を騒がせている「ファンガイア殺し」の事件は知っているだろう」
「あ、はい。人間を襲おうとしたところを、逆に何かに襲われて・・・ってまさか」
「その通り。あれは奴の「捕食行動」だったんだ。ファンガイアの能力も残っていたのでしょう。それで多くのファンガイアのライフエナジーを吸い上げ、ようやく先週、肉体を取り戻した、というわけです」
「あ、あのう・・・・」
「ん?」
一通り、名護の説明はわかった。
要はファンガイア上がりのレジェンドルガが、同じように装甲を作り出して襲い掛かってきたというわけだ。
だとしても
「あの、なんでゆかが狙われてたんですか?」
ファンガイアだとかレジェンドルガだとかの話においてけぼりの駆とゆかが、頭に?を浮かべてそんなことを聞いてきた。
「むぅ・・・」
「それはわかりません「わかるぞ」ですが安心しなさい「いやあの」この名護啓介「ちょっと?」がここにいる「だからさ」つまりこれは、神の加護にも等しい」
「は、はぁ・・・・」
「えっと・・・・」
「キバット?」
「何ですか。人の言葉は遮るものではないと、科学の先生に習わなかったのですか」
「いや、俺学校とか行ってねぇし」
「あとそれ教えるの科学の先生じゃないと思う・・・・」
「いや、そんなことより・・・知ってるって?」
「ああ、あいつがおたくさんらを狙う理由っての、たぶんあれだ」
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封印の奇石
そう呼ばれているものが、キャッスルドランの中にある。
見た目ははただの装飾品か何かの置き石だが、実は世界中のレジェンドルガの肉体を封じているキーアイテムだったりする。
解放されれば、アークの際にはエリア外で復活できなかったレジェンドルガが、世界中で同時多発的に復活することになる。
「でもこいつがめちゃくちゃ硬くてな。で、それを砕こう
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