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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第651話】
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ら。


「瞬時加速の良い悪いの前に鈴音みたいに徹底的に基礎の積み重ねしないとダメだろ?」

「……わからなくはねぇけど。 でもなぁ……」


 いつまでも良いそうなのでキリのいい頃合いで話を切ると俺はその場に居た成樹や一夏を含めた女子生徒に告げた。


「俺の履修内容はISの起動、そこから指定されたコースを走り、コース上のリングを潜り抜け、終われば短距離ですが約二〇メートルの歩行後に元居た位置にISを解除する一連の動作を一時間徹底的に行います。 ISに携わった人にとっては基礎の基礎ではありますが、この当たり前の技術の履修の速さを競っていただきたいと思います」


 言いながら約二〇メートルの所をグラウンドに線引きし、ISを置く位置にも線を引いた。


「コース上に出るリングは基本ランダムです。 ですが五つ潜れば良いのでよろしくお願いします」

「はい! じゃあ有坂くん、使うISの運搬お願い♪」

「そうそう、力仕事は班長の役目ってね♪」


 女子達がそう告げる中、成樹が――。


「あ、じゃあ僕が運ぶよ」


 そう告げる成樹、だが俺は小さく頭を振ると――。


「いや、それは俺がやるよ。 一夏と成樹は専用機あるだろ? 他の子達が始まる前の一番手としてやってくれないか?」

「わかったよ。 えと、確認だけど僕達の場合だとISを一旦着脱してから着用、起動後に飛翔してコースに現れるリングを潜り抜け、最後は短距離でISで歩行して着脱――だね?」

「ん? そうだな、専用機あるからその方が良いかも。 じゃあ一夏と成樹、頼むな」


 そう言って俺はラファール・リヴァイヴor打鉄の受領に向かった。

 残されたヒルト班はというと――。


「じゃあ織斑君、先に僕達からしようか」

「おう、いいけど。 何でわざわざ脱いでからまた着用って手間を増やしたんだ? 俺達なら展開と同時に起動してそのままコース走る方が早いだろ?」

「それだと僕達は行程を抜くでしょ? それは幾らなんでもフェアじゃないし、一学期の履修なら基本に立ち返らないといけない。 そもそも僕は完全に初心者だし、授業の遅れは目に見えてるから此ぐらいでどうこうは言わないよ。 織斑君にとっては基礎の基礎だけど僕にとっては大事だからね」

「ふーん。 まあ俺は俺で展開してから起動で良いかな」


 そう言い、身体に目映い光が放ち包まれ、その身に白式を纏った一夏は早速と謂わんばかりに飛翔して行った。

 専用機持ちの利点である即時展開、だが今回のヒルトの履修内容は専用機持ちが行う訓練ではなく全体の訓練なのだ。

 専用機だからと行程飛ばして勝手をすればそれだけ基礎が疎かになるのだが――だが班長であるヒル
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