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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第651話】
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「有坂くん! 班に入れて!」
「あたしもあたしも!」
「基礎の履修は重要だしね!」
素早い動きの一部の女子達だが、千冬は眼光鋭く睨み付け――。
「どうやら貴様達は学習するという事が出来ないようだな。 良いだろう、そんなお前達に私が直接基礎の履修を行ってやるとする。 有り難く思え」
後ろに赤いオーラが見え隠れする織斑千冬に、ガクガク震える女子達は――。
「い、いえ! 織斑先生の手を煩わせる訳には!」
「ち、ちゃんと班決めしますので!」
「特別実習はご勘弁を!」
脱兎の如く逃げる生徒、ため息を吐く織斑先生を他所に各専用機持ちを筆頭に班が出来上がる。
「では、班毎に一学期に行った基礎訓練の履修をお願いしますねー♪ 内容は各班長――専用機持ちの方が決めていただければ幸いかと♪」
山田先生のその言葉に、各専用機持ちは頭を傾げり考え込んだりと様々な反応を見せた。
「ま、丸投げなのですか!?」
「基礎の履修ならば問題はありませんけど、理路整然と説明するのと実践とで悩みますわね……」
「ふふん、アタシなら近距離、中距離の立ち回り方って感じかしら」
「えっと……僕だと、やっぱりもう一度簡単な内容からかな?」
「私の班は軍隊式に教えてやるとしよう。 良いな?」
「え……と。 どうしよ……う」
上から箒、セシリア、鈴音、シャル、ラウラ、簪と続く。
「ん〜。 せっかくだから私は機動訓練とかかな?」
「じゃあ美春は射撃訓練! 近距離よりかは撃ち合いがメインだし!」
「それじゃ、美冬は逆に格闘戦にしようっと! 後は接近戦の立ち回り方かな」
「ふむ。 私の履修内容だが君達には徒手戦の指導とさせていただこうか。 近接戦闘の基本は格闘だからな」
未来、美春、美冬、エレンと次々に履修内容が決まっていき、各訓練機の貸し出しが始まる。
そして残った俺達の班だが――。
「何で俺まで……」
「いや、一夏はちゃんと基礎徹底した方がいいぞ? 何処で知ったか知らないけど、お前個別瞬時加速(リボルバー・イグニッション・ブースト)覚えようとしてるだろ?」
「な、何で知ってるんだよ……。 良いだろ、瞬時加速は俺の十八番何だし、あれ覚えたらもっと皆を……」
誰かを守る力、昔からそうだが一夏は何かを守るという行為に強く憧れを抱いている。
それ自体悪いことじゃない、守るという目標があれば強くなれる――だけど一夏は昔からなのかもしれないが基礎というものを疎かにしやすい気がする。
篠ノ之流裏奥義が例として悪くないだろう、所詮子供が覚えられる程度の裏奥義を使うのだか
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