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ハルケギニアの電気工事
第16話:領内改革!(その2−2)
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にお礼を言って屋敷に向かいました。

 屋敷に帰り着くと、そのまま父上の執務室に行き、皇帝閣下と話し合った事を報告しました。

「そういった感じで、皇帝閣下には許可を頂く事が出来ました。実際に通商を始めるには少し時間が掛かると思いますが、絶対成功させて見せます。」

「解った。その時は輸送隊を編成して手伝わせればいいのだな。途中の集積所やルートについてはしっかりと確保して、輸送隊の兵士達に教えるように。途中で迷子になりましたなどと、冗談にもならないように注意しなさい。」

 今日できる事はここまでです。お昼ご飯は食べて来たので、午後からは久しぶりにメアリーと遊んであげました。今週はずっといなかったので、寂しがっていましたから嬉しそうでしたよ。ままごとやしりとり、あやとりなど、僕が前に教えた遊びをしていると、なぜか途中から母上も混じってきて、こちらも楽しそうにしています。メアリーより一生懸命になっているのを見ると、なんと言っていいのか解らなくなりますが、この際ですから良しとしましょう。気にした方の負けです。

 そんなこんなで休みを終わり、週明けです。今日は面接日ですから、気合いを入れて行きましょう。ウイリアムさん達が色々調整してくれて面接する人数も30人位にすることが出来たそうですが、面接時間が一人あたり10分としても30人で300分、つまり5時間も掛かる訳ですから、途中に昼休みを入れれば6時間です。
 どんな人が来てくれているか楽しみですが、掛かる時間を考えると少し鬱になります。面接開始は9時なので、それまでに面接場所の準備や書類の再確認をしておきます。『改革推進室』1階の玄関側に面接控え室を用意しました。屋敷の執事を2人貸して貰い、面接希望者の面倒を見て貰います。最後の人は6時間も待つのですから、お茶や軽食位は出してあげないと可哀相ですからね。

 8時位から面接希望者が集まってきました。遠方の村から来た希望者は予め決められた宿に宿泊しているはずですから、旅の疲れも取れていることでしょう。
2階の窓からやってくる人たちをのぞいてみると、みんな希望と不安で一杯と言った感じです。自分が就職した時を思い出します。考えてみれば自衛隊って入隊する時も入ってからも試験と面接が良くありました。年に2回位有るので、すっかり面接慣れして、受け答えもマンネリ化していたような気もします。

 昔の事を思い出していたら時間になったようですね。それでは面接を開始しましょう。
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