第16話:領内改革!(その2−2)
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すが、それでも竜籠3頭分以上を運べると思います。」
「一度に竜籠3頭分か。確かにかなりの量になるだろうな。」
「はい。しかもエルフの集落から集積場所までの距離は、『ヴァルファーレ』なら余裕で1日2往復できますから、合計竜籠6頭分の輸送量となります。」
「本気で『ヴァルファーレ』を輸送用に欲しくなったぞ。それだけの輸送能力が有れば武器弾薬の補給も楽になるからな。まあ、おまえの大切な使い魔だから取り上げようとは思わないが。」
目は半分位本気でしたね。たしかに、『ヴァルファーレ』の能力があれば輸送なんて朝飯前になるのでしょうが、そんな事をやっているより直接『ヴァルファーレ』に攻撃させてしまえば、戦争なんてあっという間に終わってしまうでしょうに。
その後も1時間位相談を続け、何とか許可を頂く事が出来ました。これで色々な事に掛かれます。皇帝閣下にお礼を言って退室し、今度はスピネルさんと一緒に書庫に移動しました。エルフ関係の文書が幾つかあったと思いますから、ちょっと見ておきましょう。
書庫に入って、歴史関係の棚と各国の情勢関係の棚にエルフ関係の文書が数点有りました。全部を机まで運んで内容の確認をします。やっぱり、詳しい事は書いてありませんでした。
ほとんど、今までにあった聖地回復の戦いの記録や、噂話などの曖昧な記録で、伝承としてもまともな物はありません。エルフの強さがスクエアクラスのメイジ10人分位とか、魔法を跳ね返すとかいった、原作でも出てくるような事は良いのですが、人間を食ってしまうとか夜な夜な人間の町にやってきて人を掠っていく等という、あんまりな記述が見られて参考になりませんでした。
これでは、お化けや妖怪を怖がって書かれた怪談話と変わりませんね。それだけ恐れられていると言う事でしょうけど、もう少し相手を研究する人がいても良いと思うのですが。
たいした成果を上げる事が出来ないまま、お昼になってしまい、スピネルさんに食堂に連れて行かれました。今日はお昼まで頂く予定がなかったのですが、姫様達も待っているとの事で逃げられませんでした。
皇帝閣下も交えて昼食を頂き、食後のティータイムのおしゃべりは姫様達から旅の話をせがまれて、エルフ関係の事をうまくぼかしながら椰子の木やゴムの木を探した事を話しました。
ドライフルーツを気に入ってくれて、もっと欲しいと言われましたので、また入手したら持ってくる約束をしました。
姫様達が好んで食べていると他の貴族達にも伝われば、良い宣伝になります。ドライフルーツは絶対に売れるでしょう。
今日はゆっくりしていく暇はありませんので、昼食後はすぐに帰る事にします。皇帝と姫様達にお別れを済ませ、スピネルさんと庭まで戻りってくると、すぐに『ヴァルファーレ』を呼んで、スピネルさん
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