第16話:領内改革!(その2−2)
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じ年頃の子供達と仲良くなる事ができたのでちょくちょく遊びに行きたいとは思っていますが、嫁にしたいなどと考えた事など有りません。私が助けたアルメリアさんはすごい美人で、見た目も20歳前後でしたから、閣下がご覧になれば愛妾として欲しがられるかもしれませんが。」
「ほう。そんなに美人であったか。それは是非紹介して欲しいものだ。」
「まさか、こんな所まで連れてくる事ができる訳もないでしょう。お戯れはご勘弁願います。
話を戻しますが、私はエルフの集落との通商を考えております。エルフの集落で貰った土産は、どれも此方の地では見た事のない珍味ばかりでした。魚も獣も此方にいない種類のものでしたのでゲルマニアばかりでなく各国で流通させて、料理の仕方等を教えることができればかなりの商売となるものと考えます。」
「それをおまえが考えて実行しようとしているのか?万一食材の出所が露見したらどうなると思っているのだ?」
えらく呆れられているようですね。
「心配があるとすればガリア位でしょう。東方からの輸入品とすれば特に問題有りません。何しろ、実際に何処から輸入してくるか確認できる者などいないのですから。」
「ずいぶん自信があるようだが、何か策があるのか?」
「まず、エルフの集落までの距離が有りすぎます。風竜やマンティコアなどの幻獣で行こうと思うと途中で何回休まなければならないか。休める場所も確保できないでしょうから、非常に難しいものと考えられます。
今のところルートを持っているのは私だけです。しかもそのルートを使うにも『ヴァルファーレ』がいる事が前提となりますから、他人が使う事は無理でしょう。何しろ、高度5000メール以上を時速800リーグ以上で飛行するんですから、付いてこれる幻獣などどこにもいないと思いますよ。」
「つまり、後を付けて証拠をつかもうにも、着いていく事ができないという訳か。」
「そうなります。問題は大量輸送するにも輸送隊も付いてこれない事です。そこで、エルフとは関係のない場所に集積所を設けます。
ここまでは私が『ヴァルファーレ』で物資を輸送し、集積されたものを私の領の輸送隊が運ぶようにします。これなら、輸送隊はエルフには関係なく物資を運んでいるだけとなりますから、誰にも文句は言えません。」
「そうすると、その集積所とやらまで、おまえの『ヴァルファーレ』でどれだけの物資を運ぶ事ができるかが鍵となるが、そちらの方はどうなのだ?」
「今回は調査でしたので物資輸送の準備はしていきませんでしたから、お土産に貰った少量の品を『ヴァルファーレ』の背中に乗せてきました。実際に輸送を行う場合は、大きな網で出来た籠を作り、それに物資を入れて『ヴァルファーレ』に足で持って運んで貰います。輸送の速さを重視するため少し抑えま
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