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転生とらぶる
ペルソナ3
1934話
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て。危険があるというのであれば、そう簡単に試すのを認める訳にはいかない」

 俺と真田の会話に桐条が割って入る。
 まぁ、桐条にしてみれば下手をすれば自分達の戦力が減る可能性もあるのだ。
 そう簡単に納得出来る話でもないだろう。

「って事だけど、どうする? まぁ……正直少し驚かしはしたけど、多分何も起きないって可能性の方が高いと思う。それでもやるなら、付き合ってもいいぞ」
「……美鶴、悪いが試させてくれ」

 断固たる決意……といった感じで告げる真田に、桐条は少し迷った様子を見せる。
 だが、実際にもし俺の直撃が他人に使う事が可能であれば、桐条達にとっても決して悪い話ではないと思ったのか、渋々と頷く。
 ……それは間違ってないし、実際に直撃を他人に使えれば有効なのは間違いないが……基本的に直撃って、使った後の最初の1発にしか効果がないんだよな。
 そうなると、もし使うとすればタルタロスになる前に真田に使っておいて、最初の1発のみが直撃の効果……って事になるんだが。
 その辺、どうなんだろうな。
 まぁ、精神コマンドを使えるかどうかで、その辺は大きく変わってくるが。

「分かった。だが、危険を感じたらすぐに止める。それでいいのであれば、試してくれ」

 結局真田の言葉に押し負けたのか、桐条が実験を許容する。
 他の面々も俺の切り札については興味があるのか、こっちに注意を向けていた。
 そんな中、真田は俺の側に近づいてくる。

「それで? 俺はどうすればいい?」
「別に真田が何かをする必要はない。今から俺がお前に切り札を使えるかどうかを試してみるから、それで何か……そう、身体に不思議な力が漲るとか、そういう風になれば恐らく成功だ」

 恐らくと表現したのは、実際に何らかのバリアを持つ敵に対して攻撃をしてみなければ、それが通じるかどうか分からないからだ。
 この中で試すとすれば……やっぱり俺か?
 いやまぁ、混沌精霊の能力があれば、ただの物理攻撃は全く無意味なのは間違いない。
 だが、攻撃を食らえばその部分が白炎となるのを、周囲に見せる事になる。
 それは、出来れば今の時点ではあまり好ましくはない。
 特にここは桐条達……正確には幾月の住んでいる場所だ。
 間違いなくここにも監視カメラの類が仕込まれているだろうし、それを考えれば、こちらとしてはそのような場所で俺の秘密を見せる気はない。
 まぁ、直撃を見せるのはどうかと思うが……混沌精霊とは違って、精神コマンドは地味だし、何より既にタルタロスで披露しているというのが大きい。
 ともあれ、それもこれも精神コマンドを使えてからの話か。

「真田、俺に背中を向けてくれ」
「分かった、これでいいか?」

 そう言い、真田は俺に背中を見せる。
 
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