暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1934話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
てたんだから、何だかんだと一緒だったんじゃないか? ……にしても、一体どうやって倒したんだよ? こっちの攻撃を無効化するような奴なのに」

 順平の不思議そうな視線に、他の者達も……それこそ、ゆかりも含めてこちらに視線を向けてくる。
 ん? 他の連中はともかく、ゆかりの前で直撃を見せた事はなかったか?
 まぁ、直撃ってのは、その驚異的な効果に対して、発動しても何か特殊なエフェクトがあったりといった風にはならない、かなり地味な効果なのは間違いないんだが。
 そう考えれば、寧ろ何か特殊な攻撃の類を使ったのではなく、俺が強引に敵の防御を破った……という風に考えてもおかしくはないだろうな。

「俺の持っている切り札の1つ……と言っておくか。ただ、実際にはそこまで強力な代物じゃないけどな」

 その答えは、決して間違っている訳ではない。
 精神コマンドの直撃は、相手のあらゆる特殊な防御を突破出来るという能力を持っているが、それを使ってもそもそも敵に攻撃を当てる事が出来なければ全く意味はないし、攻撃を当てても敵の防御力を抜く事が出来なければ、こちらもまた意味はない。
 結局のところ、直撃は反則的な効果を持っている精神コマンドだが、だからといって無条件でその反則的な効果を発揮出来る訳ではないのも、また事実なのだ。

「それは、俺達にも使えるのか?」

 興味深そうに尋ねてきたのは、真田だ。
 順平の言葉に、今日の戦闘での事を思い出したのだろう。
 俺が見た限りでは、長剣を持っていたイレギュラーシャドウに対して、真田はペルソナを使っても、そして得意の拳を使っても、有効なダメージを与える事が出来ていなかった。
 いや、ジオを使って若干ダメージを与えてはいたようだったが、それもすぐに弱点を変えられてしまっていたのだ。
 そんな真田にとって、無条件で相手の特殊な防御力を貫通出来る直撃という精神コマンドは非常に魅力的に映ったのだろう。
 実際、真田の戦闘スタイルと直撃の相性は決して悪い訳ではない。ないのだが……

「いや、残念だが、これは自分自身にしか使う事は出来ないんだ」
「そう、か。……分かった」

 残念そうな真田。
 だが、実際この精神コマンドは……いや、待てよ? 今までは俺の知識から、直撃や他の精神コマンドも、自分にしか使えないと思っていたが……もしかしたら、可能だったりするのか?

「悪い、真田。ちょっと試したいから付き合ってくれ」
「何? それは今の話か?」
「ああ。真田に言われるまでは全く思いつかなかったんだが、もしかしたら、本当にもしかしたらだが、真田に使う事が出来るかもしれない。ただ、正直なところ……何も起きない可能性が高いし、ましてや成功してもどんな副作用があるか分からない。それでもやるか?」
「待
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ