ペルソナ3
1934話
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ゆかりとか、そんな感じだったし。
なのに、タルタロスにいる時に覚醒はせず、何故寮に戻ってきてから覚醒したのか。
その辺り、微妙に気になる感じではあった。
「森山と話をしていた時に、な。もっとも、何を話していたのかは、廊下に出ていた私達には分からなかったが」
そう桐条が告げる。
……恐らく、山岸と森山との間で何らかのイベント的なものでもあったのだろう。
まぁ、それは別に構わない。
桐条パーティに新戦力が1人加わったという事で、戦力的に充実してきたというのは間違いないだろうが。
「なるほど。……取りあえず、これで桐条も慣れないバックアップじゃなくて、タルタロスの探索に参加出来る訳だ。こういう場合、おめでとうとでも言うべきか?」
「ふふっ、どうだろうな」
桐条が少し嬉しそうなのは、その辺も関係しているのだろう。
「その、桐条先輩。風花はともかく、森山さんでしたっけ? あの人は?」
「……ペルソナに覚醒はしていない。明日になれば影時間の時に経験した記憶は失われているだろうな」
「そうですか」
記憶を失うという事を聞いても、特に残念そうな様子を見せないのは、ゆかりが森山に対して良い感情を抱いていないからというのも大きいのだろう。
そこまで考え、ふと思う。
もしかしてこれも原作の流れと違うのでは? と。
次々と攻撃を無効化するスキルを使う、イレギュラーシャドウ。
それに対して、山岸のペルソナは高い探知能力を持つ。
そして山岸がペルソナに覚醒したのは、森山と話している中。
更には、俺達がタルタロスから出た時、何故か森山は影時間だというのにタルタロスの側にいた。
この流れから考えれば……恐らく、本当に恐らくの話だが、原作の流れだと弱点を変えるイレギュラーシャドウにゆかりと桐条が苦戦しているところで、山岸を伴った有里達が合流。そこに森山がタルタロスの中に入ってきて――この辺りの順番は逆かもしれないが――ペルソナを覚醒。
山岸のペルソナでイレギュラーシャドウの弱点がどこにあるのかを調べ、その弱点を突いて勝利する。
こんな流れだったのでは?
だが、この世界には、どのような防御能力も無効化する、精神コマンドの直撃を持つ俺がいた。
それが、山岸の出番を奪う形になった……と考えても、不思議はない筈だ。
いやまぁ、今更そんな事を考えても意味はないんだろうけどな。
山岸のペルソナが覚醒していないのであれば厄介だったが、今はもうペルソナが覚醒しているし。
「とにかく、何だかんだとあったけど、無事に済んで何よりだったな。……可能であれば、昨日の時点で山岸を見つけていれば、今日のイレギュラーシャドウも楽に倒せたのかもしれないが」
「そうか? 結局アクセルが1人で倒し
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