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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
闘争の魔獣
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その姿に戦慄する駆とゆか。
だが、キバの脳裏には一つの疑問が浮かび上がる。



(確かにこの感じはレジェンドルガ・・・・)


「アークは死んだ。俺がすべてのレジェンドルガ族を復活させ―――――」


(でも、だったらあれは何だ?)


「ファンガイア族を殲滅し、俺が新たな―――――」


(変身の合間に一瞬見えた、あの)


「王になる」

(ライオンファンガイアの・・・あの姿は何だ!?)


「変身」


ガシャン、と



マンティコアレジェンドルガが、引き抜いた鬣を握りつぶす。
すると、いつの間にか変貌していたのか、その鬣はガラス細工のように砕けてバラバラに散ってしまう。


すると、そのバラバラになったガラス片が粒子となり、エネルギーとなり、彼の身体に装甲を纏わせる。


その装甲の色は、多分に漏れず彼らしく赤。
だがその赤は、血の色にも似たクリムゾンレッド。

そしてその装甲は――――装甲というにはあまりにも儚げに見える、あまりにも鋭的なフォルムをした攻撃的な姿をしたものだった。


「くっ、来い!!」

「来い?」


身構えるキバ。
こいつは変身した。


変身した?
確かに最近、仮面ライダーみたいな敵が現れているとは聞いていた。

だが、まさか自分の前にも、しかも今来るとは。

ということは、こいつの力は自分と同等か―――――



「退け」

スッと

通り道の邪魔だからと言わんばかりに、キバの身体を押しのけた仮面ライダーだと思われる怪物。
それによって、キバの身体は20メートル先の建物の基盤を破壊し、数万トンのコンクリートの瓦礫に変え、その全身に衝撃を喰らうことになった。


「渡さん!!!」

「だめだ!!来るな!!」


「ガルルセイバー!バッシャーマグナム!!もっかい頼むぜドッガハンマー!!!!」

「俺も――――」

「 逃 げ ろ ! ! ! 」



瓦礫を、まるで爆破したかのように押しのけて跳び上がるキバ。
そのキバに、肘を引き、小さく腕を広げるような体勢で迫っていく仮面ライダー。



すでにキバはドガバキフォームへと変身しており、さらに右足の鎖・カテナまで解き放たれている状態だ。
仮面ライダーに対し放たれる、全力のダークネスムーンブレイク。


それに対し、敵はまるでどうなるかがわかっているかのように構えた。

「この鎧は、崩れ落ちた紅魔城で発見したデータを基に俺が俺用に作り出した鎧・・・闘牙の鎧、とでも名乗ろう」

いうなれば、彼は仮面ライダー闘牙、ということになる。



放たれるキバの必殺技。
対し、闘牙
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