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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百四話 帝都オーディンに帰還します。
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教え子の顔を見た教官は開口一番そう言った。
「はい・・・・・。」
「いいでしょう。それほどまでにラインハルト嫌いを貫きたいというのであれば、そうさせてやるまでの事。もっとも、彼の一撃がラインハルトに届く前に彼は死んでいることでしょうけれど。」
無造作に切り捨てるイルーナの言葉にフィオーナは戦慄を禁じ得なかった。
「さて、フィオーナ。ベルンシュタインの話が目的であなたと二人きりになったわけではないのよ。」
「???」
「この戦いの後始末が終われば、いよいよ帝国は自由惑星同盟に侵攻することとなるわ。そして、それは同時に今度こそ私たちとシャロンとが雌雄を決することの意味でもあるのよ。」
「・・・・・・・。」
遥か彼方にいる強大な敵を思い、フィオーナ先ほどとは別の戦慄が襲ってくるのを禁じ得なかった。
「今の自由惑星同盟、アレーナの情報部からの情報が途絶える直前、シャロンがプロパガンダを流していたけれど、一部その内容が入ってきたわ。」
元指導教官は大きなと息を吐きだした。
「・・・・30個艦隊、移動要塞を数基、そして自由惑星同盟130億人の総特攻。そんな内容が。」
シャロンと対峙し、そのすさまじさを知り尽くしているはずのフィオーナでさえ、その内容には衝撃を受けしばらく声も出なかった。常識的に考えてあり得ないことだ。
「・・そう、普通に考えればあり得ない。けれどシャロンは洗脳術にたけているわ。自由惑星同盟130億人を洗脳し、自分の信奉者にする程度のことは彼女にとってはごく簡単な事なのかもしれない。」
「・・・・・・・・。」
「今の自由惑星同盟は、こちらよりも戦力を凌駕しているかもしれない。シャロンの事だから、130億人を特攻兵器として使用するのに何のためらいもないでしょう。そうなると、こちらの犠牲も無視できない数になる。・・・・フィオーナ、今回の戦い、艦隊戦では解決できないかもしれないわ。」
「では、どうすればいいのですか?このままこちらから攻め込まず、あちらの出方をうかがうというのは?」
「・・・・・そんなことをすれば、シャロンはこちらを、正確に言えばラインハルトを激怒させる方法を取るはずよ。私たちはシャロンの恐ろしさを身に染みて知っているけれど、ラインハルト、そしてキルヒアイスはまだあの子の本当の恐ろしさを知らない・・・・。」
シャロンの事をあの子、と呼ぶことができるのは今やこの世界ではイルーナだけだろう。
「このままこちらが黙っていれば、あの子は片っ端から帝国の居住惑星を滅ぼす行動にも出てきかねない。いえ、それどころか、最も効果的な戦法を取るかもしれない。例えば、そう・・・アンネローゼを殺すことを。」
フィオーナはハッとした。原作と違えども、アンネローゼ・フォン・グリューネワルトこそ、ラインハルトの希望の象徴であり、拠り所で
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