暁 〜小説投稿サイト〜
フルメタル・アクションヒーローズ
第213話 灼熱の雨
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
チを難なくかわしてしまった。

『ひ、ひりりん様!』
『奴は私が引きつけます。あなたは連合機動隊のみんなを!』

 ラドロイバーはふわりと民家の屋上に降り立ち、無言のまま救芽井達を見つめる。
 救芽井はそんな彼女を見上げながら、西条さんを庇うように身構えた。

『ひりりん様、お気をつけて! 今のジャンプ、生身の人間じゃあり得ない動きです!』
『……ええ、わかっています夏さん。恐らく、さっきの焼夷弾のような何かを隠し持っているに違いありません!』

 あの黒いコートの中に、どんなものが隠されているのか。これから始まる、得体の知れない恐怖との戦いに、救芽井も俺も息を飲む。

 ――だが。

『美しい友情ですね。それも、あなた方が語る小綺麗な理想の賜物なのでしょう』
『……ッ!?』
『彼が来るまでに町を焼き払うのも悪くはないのですが……せっかくのご好意にお応えしないわけにも参りません。あなたなりの理想、拝見致しますわ』

 ラドロイバーの方は、救芽井達を「敵」とすら認識していなかった。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ