第213話 灼熱の雨
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チを難なくかわしてしまった。
『ひ、ひりりん様!』
『奴は私が引きつけます。あなたは連合機動隊のみんなを!』
ラドロイバーはふわりと民家の屋上に降り立ち、無言のまま救芽井達を見つめる。
救芽井はそんな彼女を見上げながら、西条さんを庇うように身構えた。
『ひりりん様、お気をつけて! 今のジャンプ、生身の人間じゃあり得ない動きです!』
『……ええ、わかっています夏さん。恐らく、さっきの焼夷弾のような何かを隠し持っているに違いありません!』
あの黒いコートの中に、どんなものが隠されているのか。これから始まる、得体の知れない恐怖との戦いに、救芽井も俺も息を飲む。
――だが。
『美しい友情ですね。それも、あなた方が語る小綺麗な理想の賜物なのでしょう』
『……ッ!?』
『彼が来るまでに町を焼き払うのも悪くはないのですが……せっかくのご好意にお応えしないわけにも参りません。あなたなりの理想、拝見致しますわ』
ラドロイバーの方は、救芽井達を「敵」とすら認識していなかった。
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