第187話 求められた答え
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タ」とは、一言も口にしていない。
「人工知能を載せたコンピュータじゃ、同じ性能の『人間の脳』をブッ込むより、かなりの物理的なスペースを食っちゃうのよ」
「……だいたい、わかった。わかったよ。お姉ちゃん」
「そう。やっぱり、あなたは一番のお利口さんね」
それが、「理由」だったのだ。鮎美先生が「超機龍の鉄馬」をガラクタと罵った、最大の「理由」。
俺は鮎美先生が妹に言おうとしていることに気付くと――無意識のうちに、二人の間に手を伸ばしていた。
先生の口を塞ごうとしていたのかも知れない。そんなことは無理だと、分かり切った上で。
そして、姉妹は言葉を交わす。
「鮎子。あなた、『新人類の身体』に戻りなさい」
「……うん」
俺の手など届くはずのない、彼女達だけの世界の中で。
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