暁 〜小説投稿サイト〜
フルメタル・アクションヒーローズ
第186話 良いも悪いもロリコン次第
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
ここでそんなカミングアウトされても俺はどんな顔をしたらいいかわからないんだが。笑えばいいのか? いいわけあるか!
 だいたい、俺が今の四郷とそんなことになったら絵面的には完全犯罪――

「そう。なら、十分だわ。あなたはなにがなんでも、龍太君のために生きたい。そういうことなのね」
「……当然。でも、それが何……?」
「龍太君。あなたの身体から失われた耐久力を、急ごしらえでも十分にカバーできる新装備があるわ。ラドロイバーに対する自衛も、将軍との再試合も……まぁ、形だけなら可能になるはずよ」
「なッ!?」

 ――というところで、再び四郷から俺へと視線を戻した鮎美先生は、思いがけない話を持ち込んできた。将軍との再試合ばかりか、ラドロイバーとの戦いも可能になる……だと?
 ありがたい話ではあるが――まさかこの期に及んで、「救済の超機龍」に兵器を取り付けようって寸法じゃないだろうな?

「そんな顔しないで頂戴。兵器になりうるかどうかは、あなたの運用次第よ。将軍も、龍太君が『瀧上を倒した者として恥ずかしくない強さ』を持っていれば、決闘をナシにする理由はなくなるのよね?」
「む……確かに。しかし、そんな装備をすぐに用意できるのか? ラドロイバーとやらの次の襲撃が、いつになるのかもわからないというのに……」
「前々からの『作り置き』があるのよ。憎たらしくて、何度でもスクラップにしてやりたくなるような、『作り置き』がね」

 そんな俺の意図を顔色から読み解きながら、鮎美先生は将軍の返答に対し、バツが悪そうな表情を見せる。
 そして、俺に向かって仁王立ちになると――改まった面持ちで、高らかに宣言するのだった。

「こうなったらスクラップにする前に、使い物にならなくなるまで使い潰すわよ。……『二段着鎧(にだんちゃくがい)』を、ね」

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ