第177話 豪雨と異変の中で
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姿を目の当たりにして、向こうも本格的に戦闘開始の準備を整えるようになる。
俺達は互いに身構え――開始の瞬間を待った。
雨の音だけが、この空間を支配している。誰ひとり喋ることなく、この戦いの行く末を見守っているのだろう。
三十秒前。二十秒前。
十秒前。
「手加減は期待しないでくれ」
「そいつはありがたい」
そして、五秒前。俺達は、戦闘開始を前に僅かな軽口を交わし――
「テン、ニーン……」
――ダウゥ姫の、消え入りそうな小声を聞いて。
正午を、迎えた。
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