第174話 海底の影と月夜の再会
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―のだが。
「……!?」
突然、グレートイスカンダルは俺の手から飛びのくように離れ、威嚇するような鳴き声を上げた。その不意を突くような行動に、俺は思わず手を引っ込めてしまう。
一体、どうしたのか。その理由を求めるうちに、俺の視界が妙に暗くなっていることに気づく。
さっきまで月明かりに照らされていたはずの、この空地に突如訪れた闇。その実態を察した瞬間、俺は素早く後ろへ振り向いた。
そこに佇んでいたのは――
「このような夜更けに、どうされたのかな。イチレンジ殿」
――青い浴衣に身を包み、こちらを悠然と見下ろす褐色の巨漢だった。
「ジェ、ジェリバン将軍……!?」
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