第172話 夜道を駆ける姫君
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して、彼女の背中を一瞥してから、その場から静かに離れて行った。
――だが。
「そ、そんなに残念だってぇなら、しょーがなく感謝してやらねぇわけでもねぇけどよ……勘違いだけはすんなよ。……お、お休み」
俺のお節介も、まんざら無駄ではなかったようだ。
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