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転生とらぶる
ペルソナ3
1933話
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して千鳥足で歩いている様子を見れば、いっそ酔っ払っているようにすら見える。
 正直、何がどうしてこうなったのかが全く分からない。
 それでも、俺の目から見れば色々な意味で危ない様子に見えるのは間違いなかった。
 こっちに向かって、酔っ払い、もしくは夢遊病? の患者っぽい感じで歩いている森山だったが、最初に我に返って指示を出したのは桐条だった。

「伊織、彼女を保護しろ!」
「うぇいっ!? わ、分かりましたぁっ!」

 桐条の言葉に、順平は持っていた大剣を放り出して森山に近づいていく。
 だそんな順平の態度が切っ掛けとなったのか、千鳥足で歩いていた森山は不意にバランスを崩したかのように地面に倒れかけ……それを、順平が見事にキャッチする。
 ……その際、順平の口元に笑みが浮かんだのは、倒れかけた森山をキャッチした際にその右手で思い切り胸を鷲づかみにした事と決して無関係ではない筈だった。
 何だかんだと、順平も高校生らしく女には興味津々って事なんだろう。
 そんな順平の態度に気が付いたのか、気が付いてないのか、ともあれゆかりと桐条はそんな順平に何を言うでもなく、急いで口を開く。

「アクセル!」
「アルマー!」

 俺の名前を呼んだだけだったが、それだけで意図は十分に感じ取れた。
 それは、俺だけではなかったのだろう。
 他の面々も順平のいる場所まで移動すると、すぐに俺は影のゲートを作り出し、次の瞬間には巌戸台分寮の前に到着する。
 ……ちなみに、この時になれば、当然のように順平は森山の胸からは手を離している。
 もし桐条がいなければ、もう少しその感触を楽しんでいた可能性はあるが。
 以前聞いた処刑がやっぱり怖いのだろう。
 いやまぁ、実際に処刑という名前からして怖くないとは到底言えないんだが。
 ともあれ、満月に現れるイレギュラーシャドウを倒したからといって、山岸や森山の件もあるから、はいここでさようなら……なんて真似は出来ない。
 個人的にはこのまま帰ってしまいたいという気持ちがない訳でもないんだが、山岸が何故タルタロスで20時間以上も無事だったのか、そして何故森山が影時間の最中にも関わらず棺桶になっていなかったのかといった事が気になる。
 そんな訳で、俺とゆかりも寮の中に一緒に移動する。
 幸い寮には空室が多くあり、2人を眠らせる場所に困るなどという事はない。

「本来なら3階は女子の部屋で、男の立ち入りは厳禁なのだが……今の状況を考えると、仕方ないだろう」

 そう言いながら、桐条は山岸を横抱きにしている有里と、そんな有里の真似をしてこちらも森山を横抱きにしている順平を引き連れ、3階に向かう。
 当然ながら、俺とゆかりはこの寮の……正確には桐条パーティのメンバーではない以上、そこまで突っ込んだ
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