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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第六十一話 新たなるたくらみ
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「はっ」

「お願いがあるのですが、
フェリックスとエリーゼの髪の毛を初めて切るときにその髪を欲しいのですが」
「髪の毛ですか?」
「そう髪の毛」

「髪を何かに使うのですか?」
「そうなんです。昔の風習で生まれてから一度も切っていない髪の毛で筆を作ると、
運がよいと言うのが有ってそれで2人のを作りたいのですよ」

「テレーゼ様が宜しいのなら是非にどうぞ」
「ありがとうです、今度切る日を決めましょうね」
「はい」

「それと、ウォルフ」
「なんでしょうか?」
「今度グリンメルスハウゼン邸でシミュレーションの相手をして欲しいのです」

「シミュレーションですか、どの様な物を?」
「ん、士官学校でやる戦術シミュレーションですね」
「テレーゼ様は其れを行うのですが」

「そう、興味があってコンピューター相手にやってるんだけど、
成績優秀なウォルフに相手をお願いしたいのですよ」
「はあ、小官で良ければお相手します」

「よかった、じゃあ今度都合の合う日でお願いしますね」
「判りました」

「お邪魔しました」
「「テレーゼ様ありがとうございました」」
「いえいえ」


帝国暦480年2月12日

■オーディン ノイエ・サンスーシ  小部屋 テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム

 本日は、これから行ういろんな事を話し合いです。

「テレーゼ様今回はどの様な事で」
「また何か考えましたかな」
「楽しみじゃの」

3人3葉ですけど、顔はにやついてますね。
「先日の誕生会で面白いネタを仕入れました」
「なんじゃな」

「ハルテンベルク伯爵令嬢エリザベート嬢て方をご存じでしょうか?」
「聞いた事はあるの」
「で何か有ったのかの」
「彼女が最近婚約したのですが、その相手が問題が有りそうなんですよ」

「どの様な事でしょうか」
「相手なんですが、フォルゲン伯爵令息のカール・マチアスって言うのですが」
「聞かぬ名じゃな」

「怪しすぎるんですよ、今仕事が軍で後方勤務で有りながら、
生活が派手になりつつある様なんですよね、
で私の感だと怪しいと感じたんですよ」

「テレーゼ様の感は良く当たりますからな」
「でケスラーにカール・マチアスの身辺調査をお願いしたいのですよ」
「テレーゼ様が仰るなら調べてみましょう」
「ケスラーお願いします」

「それとイゼルローン回廊付近で直径60kmほどの小惑星があったらピックUPして下さい。
それとこれは極秘で遣って欲しいのですが、太陽系で60〜100kmほどの小惑星もお願いします」

「はい判りました」
怪訝な表情ですねケスラー。
「あと秘密研究所に、小惑星クラスの天体とイゼルローンクラスの人工天体をワー
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