第142話 二つの罪
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りがとう。ワシら全員、お前さんには感謝しておる。和雅も鮎美君も甲侍郎も、な」
「……あぁ」
窓に映る景色越しに視線を交わし、俺達は本日最後の挨拶を交わす。続きは、また明日だ。
座っていた椅子から飛び降り、この病室から立ち去っていく小さな老人。その後ろ姿を眺めながら、俺は身体を傾けていく。まるで、力尽きるように。
「――また、明日」
夜が明ければ、会えるであろう人々へ、届くことのない挨拶を呟いて。
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