第135話 強襲、ヤークトパンタン
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、矢村が待つ地上へと帰るべく、水を蹴――
「うッ……!?」
――る瞬間。
水没し、ガラクタと化したはずの「新人類の巨鎧体」。
その巨体が突然まばゆい輝きを放ち、俺の視界を閃光で覆い尽くしたのだ。
そう。まるで、消えかけていた火が最期の瞬間に、激しく燃え上がるかのように。
……何が起きたのか。俺達はどうなるのか。
「――うわ、あぁああぁあああッ!」
その疑問ごと吹き飛ばすかのように、「新人類の巨鎧体」が遺した残り香は、俺達の目の前でみるみる広がっていく。
そして限界まで膨れ上がった輝きは、やがて激しい波動となり、俺達を新たな濁流で容赦なく押し流してしまうのだった。
四郷の首の感触を胸元に感じながら、俺はどこまでも流されていく。これが自分の限界だったのかと、心のどこかで自嘲しながら……。
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