12部分:第一話 舞踏会にてその九
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えます」
そこまでだとだ。義正は谷崎を高く評価して述べる。
「そうなります」
「谷崎か」
「他には芥川も好きですが」
「広く読んでいるんだね」
「そうかも知れませんね。文学は好きなので」
微笑みでだ。紳士に話した。
「ですから」
「そういえばだけれど」
バルコニーの下に来た。紳士はそのバルコニーを見上げて話した。
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