第110話 着鎧甲冑のお仕事
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の顔色も曇ってしまう。
四郷の方へ息を荒げながら首を向けてみれば――予想通り、全く息を切らした様子もなく、相変わらずの無表情のままで佇んでいた。どことなく顔色が悪いようにも見えるが、普段が普段だからイマイチ確証が持てない。
……いや、今はそのことは別にいいか。今は――結果が全てだ。
『第二課目「心肺蘇生法による応急救護措置」。勝者は――』
その先に待ち受けている、勝者と――敗者の選定を告げる言葉。
それだけで。その一言だけで。全ての命運が決まってしまう。
自分にできることは――できただろうか? 後悔は残らないだろうか?
そんな自問自答を繰り返して、俺は……最後の一言に身構えるように、仮面の奥の瞼を閉じた。
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