ペルソナ3
番外編064話 その頃のレモンとマリュー 後編
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て話はしたでしょ?」
その言葉に、以前夕食を食べている時の事を思い出したマリューはレモンが何を言いたいのかを理解した。
「つまり、ヴァイクルを誰かの専用機にするの?」
「ええ。誰かと言うよりは……スレイでしょうけどね」
その判断には、マリューも反対しなかった。
シャドウミラー実働班の中で、古参と言ってもいいだろうスレイだが、今までそんなスレイであっても乗っているのはシャドウだったのだから。
勿論シャドウではあっても、通常のシャドウという訳ではない。
高い品質の部品を使い、性能もかなりカスタム化されているその機体は、分類するのならシャドウの高位機種……と呼んでも不思議ではないだろう。
それこそ普通のエースパイロットであれば、機体に振り回されてきちんと操縦出来ないだけの性能を持つ。
だが、今のスレイであれば、そんなシャドウであっても機体性能に不満が出る事も珍しくはない。
勿論、カスタム化されたり、ファブニールという外部武装追加ユニットがあったり、と色々と手は打っているのだが。
「この機体特性から考えると、ヴァイクルは運動性と機動性が高い機体だったみたいね。そういう意味では、以前スレイが乗っていた……カリオンだったかしら? そんな感じの機体になるの?」
「そうする予定よ。ただ、色々とデータが不足している事もあって、元のままという訳にはいかないでしょうね。出来れば、PTサイズ……ファブニールを使用出来る程度の大きさまで縮めたいわ」
「本気? ……いえ、聞くまでもないんでしょうけど」
レモンの様子を見れば、とてもではないが冗談で口にした訳ではないのは明らかだった。
(ただ小さくするだけなら、レモンの技術力があればそれ程難しくはない筈。だけど、レモンがただ小さくする……なんて真似はする筈がないわ。恐らく性能を維持したままで、いえ、寧ろより高性能にしてPTサイズまで縮めるんじゃないかしら)
レモンの様子を見てそう考えるマリューだったが、実際その考えは当たっていた。
レモンの中では、着々とヴァイクルを現在のシャドウミラーの技術でどう改修するかの計画が練られていたのだ。
(取りあえずカリオンのような、攻撃力より運動性と機動力を優先させるのは間違いないとして、ASRSとミラージュコロイドを使ったステルス仕様にするのも面白いわね。ただ、ヴァイクルの中でも攻撃力と応用性の高い浮遊砲台の方は、T-LINKシステムを使っての……いえ、ET-LINKシステムが完成すれば、ある程度は可能かしら? ヴァイクルの大きさを特機クラスからPTクラスまで下げるんだし、そうなれば浮遊砲台もそこまで大量に運用するのは難しいわ。となると、ET-LINKシステムなら何とか……)
そんな風に考えているレモンの様子
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