二流の人間は出世だけを考えるが、一流の人間は出世した地位をどのように活用するか考える。
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選手だったわ。そんな中で妹のみほはそれほど有名じゃなかったわ。だから黒森峰に中等部に属していた同年代や上級生達からは姉の七光りで黒森峰に入学したと軽蔑されてたわ。でもね、姉の七光りという偏見は直ぐに吹き飛んだわ」
その理由を教えて貰っていいですか?
「新入生の力量を図る練習試合が切っ掛けよ。一年生が主力でその補助に二年生が数名ほど参加。そして最上級生の三年生の試合。高等部と違って中等部から戦車道を始める子だって大勢いるのに、そんな状況で誰の目から見ても勝敗なんてすぐにわかりそうな試合だったけど、そんな圧倒的不利な状況でみほは勝ったのよ。黒森峰は西住流の影響力が強い学園だから先輩達も西住流の動きを取り入れた作戦を展開するんだけど、みほは逆に西住流の動きを知り尽くして先輩達を絡めて動きを封じて、そして詰将棋の様に各個撃破して、最上級生に勝ったのよ。当初は西住流で戦わないみほを邪道とされて非難されたけど、何度戦ってもみほの圧勝。それからみほは黒森峰で注目を集めるようになったのよ。」
では逸見エリカさんと西住みほさんとは当初は不仲説が流れていましたが、その真相は?
「私は自分で言うのもなんだけど凄く負けん気が強かったのよ。誰もがみほを有能と認めても私は認める事が出来なった。憧れの西住まほさんの副隊長になるんだと当初は凄く敵視していた事は認めるわね。」
仲良くなったきっかけは?
「そうね。みほは黒森峰を変えたわ。初めは姉の七光りて影口を言っていた子も、常に厳格でピリピリして誰も寄せ付けなかった先輩達も、みほと接するうちに穏やかになっていったわ。誰もがみほを認めてみほの周りは常に笑顔で溢れていた。でも、当時の私は絶対にみほに親しくなろうとしなかった。相手が天才だからって常にみほに噛みついていたわ。それなのにみほは私に対して優しくしてくれた。私はそれが凄く気に入らなかった。そして初めて私はみほに言ったわ「どうしていつも貴女に噛みつく私に優しくするのよ」って、そしたらみほは「私と友達になりたいから」って言うのよ。私はこれを聞いて怒ったわ。私は西住みほをライバルと思っていたのに、私をライバルとして意識していなかったのかと」
それほど険悪な関係からどのようにして友人に?
「みほは常に自分に噛みつく私に興味があったかららしいわ。みほは小さい頃から隊長と一緒に西住流を学んだ子。そしてなまじ隊長と同様の才能があるから大半の人間はみほに挑戦する事を諦めたけど、私は常に噛みついていたからみほからしたら不思議に思ったらしいのよ。そうやって話していくうちにみほは周りが天才と称してくれるけど、誰もが戦車道で異質なな才能があるみほを疎ましく思って友人が出来なかった事を話してくれたわ。そうやって本音を聞くうちに私もよくわからないけど自然と友人になって
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