二流の人間は出世だけを考えるが、一流の人間は出世した地位をどのように活用するか考える。
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
そ間違っているのです。」
「で、ですが西住みほは自分の命と引き換えに川に落ちた黒森峰の選手は助けました。彼女のお蔭で選手は助かっているのですよ」
「私は川に落ちた間抜けを助けて死ぬなんて馬鹿な行為をしたと思います。勝利してこそ栄光を掴めるのです。それを怠ったた西住みほは西住流の戦犯です」
黒森峰OG会長の発言はマスコミやネット経由で拡散した。この発言が原因により黒森峰OG会は世間から更なるパッシングを受けて、そして黒森峰戦車道に影響力が強い西住流にもOG会の失態の余波に飲み込まれた。いくら黒森峰に多大な支援をしてもらっているOG会会長だが、流石にこの発言問題は庇いきれず西住流は直ぐにOG会会長と会長と縁が深い西住流門下生を破門を言い渡した。この問題発言が原因で良識のある黒森峰OG会の大半のメンバーは会を去った。そしてOG会だけではなく、黒森峰を支えるスポンサーの大半が今回の騒動により記者会見で黒森峰女子学園の支援を打ち切るとの声明文を発表した。
だが、OG会会長を破門にしたが、西住みほに対して特に支持もせずにかといって否定もしないでうやむやにして発言をしなかったせいか黒森峰戦車道隊員達は西住流に対して強い不信感が芽生え始めたのだ。身内のみほに対する冷徹な対応に対して黒森峰の隊員達は西住流に愛想を尽かして半数近くの隊員が黒森峰を去り転校してしまった。メンバーの半数が去り、OG会やスポンサーによる支援の半数以上が打ち切られて黒森峰戦車道の全盛期の栄光は崩れ落ちた。現在の黒森峰は、戦車道における王者としての面影はないと戦車道に関わる誰もがそう思っていた。だが、その風潮をものともせずに第六十三回戦車道全国高校生大会において黒森峰の優勝はもうないだろうと言われたなかで、前回大会の戦力の半分以下のメンバーを率いて黒森峰は優勝を果たした。
今回の大会で優勝の原動力となった黒森峰女子学園隊長の西住まほ選手と副隊長逸見エリカさんの取材許可を貰いました。今日は貴重な時間を割いて取材に応じてもらいありがとうございます。早速西住まほさんに質問ですが、前回大会より黒森峰はOG会による問題発言以降壊滅的打撃を受けました。周りから戦車道を続けられないだろうと思われていました。他の強豪校より転校しないかと誘われた中でどうして黒森峰で戦車道を続けようと思いましたか?
「黒森峰を変えたいという事がまず第一の理由です。知っていると思いますが、黒森峰は西住流の影響力が強い学園です。母が家元に就任する前の西住流はとてもではないが言葉に合わせない程にひどいものでした。」
なるほど。ですが、現在は家元に就任しました西住しほさんは家元に就任する前は以前の過激な西住流信奉者であると戦車道関係者より言われていますが何故方針転換したのかわかりますか?
「妹の事
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ