ペルソナ3
番外編063話 その頃のレモンとマリュー 前編
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如き力を持っている。
銃の類を持たない状況で、いきなりそんな攻撃を可能とする……となれば、それは敵の意表を突くことが出来るだろう。
それだけに、マリューはレモンの気持ちが十分に分かった。
「そんな訳で、ちょっと難しい訳よ。……まぁ、アクセルがいれば、こっちの予想外のアイディアを出してくれるんだけどね。全く、今頃どこにいるのやら」
紅茶を飲みながら、レモンは呆れと心配、苦笑、羨望……そして何より愛しさといった、様々な感情が混ざった表情を浮かべる。
もっとも、心配はしてもアクセルがどこかで死んだとは全く思っていない。
アクセルの能力があれば、どこにいても生きていけるというのは、今までの経験から明らかなのだ。
時の指輪がある以上、時差があってもシャドウミラーのメンバーであれば問題はないというのも影響している。
……シャドウミラーのメンバーは問題ないのだが、それは他の世界では問題があるという可能性もあるのだが。
ともあれ、そのうちアクセルがホワイトスターに戻ってくるというのは決まっている。
(問題なのは、どれだけ新しい女を連れてくるかよね。……本当に、このままハーレムメンバーを増やし続ければ、そのうち家の増築をしなきゃいけなくなるかもしれないわね)
現在レモン達が住んでいるのは、屋敷と呼ぶに相応しいだけの大きさを持つ建物だ。
だが、このままアクセルがどこかの世界に行く度に恋人を増やしてくるようであれば、いずれもっと増築する必要があるだろう。
もしくは増築ではなく、建て直すか。
「……ねぇ、マリュー。今度アクセルが戻ってきた時、何人を連れてくると思う?」
「突然ね。魔術刻印についてはどこにいったのよ」
レモンの口からいきなり出た言葉に、マリューは呆れの視線を向ける。
「だって、ちょっとは気になるでしょ?」
「それは……まぁ、否定しないけど。W世界では誰も連れてこなかったし、前の門世界でもそれは同じだったでしょ? だとすれば、絶対に女を誑し込んでくるとは限らないんじゃない?」
「一応、凛と綾子が来たけど?」
「あの2人は、Fate世界から来た人でしょうに。何だかんだと、W世界ではアクセルと一緒だっただけで」
そう告げるマリューの言葉に、レモンは小さく笑みを浮かべて紅茶を口に運ぶ。
Fate世界だろうと、W世界だろうと、新しい女を連れてきたのは変わらないのではないか……と、そう思いながら。
そんなやり取りをしつつ、ET-LINKシステムについてのデータを閉じ、別のデータを表示する。
それは、W世界で得たエピオンのヒートロッドを基にして、現在開発されているニーズヘッグの尾。
「ああ、そっちもあったわね。……技術班を率いる立場って、大変よね」
そのデー
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