第2章
戦闘校舎のフェニックス
第22話 決戦、終了です!
[1/7]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
新しい力、『赤龍帝からの贈り物』。籠手で高めた力を他の者、もしくはものに譲渡し、力を爆発的に向上させることができる。この力で木場の神器の力を高め、ライザーの眷属たちを一網打尽にできた。
この力があれば、部長や朱乃さん、いまみたいに木場、もしくはアーシアの回復能力を強化してもいい。皆の力を高めることができる。この力があればライザーに勝てる!
ドォォォォォオオオオンッッ!
心の内で俺たちの勝利を確信した刹那、聞き覚えのある爆発音が響き渡った!
「えっ?」
爆発が起こったと思しき場所に視線を向けると、空中に爆煙ができていた。
そして、爆煙から何かが飛び出てきた。
「っ!?」
それは、光の粒子となって消えていくボロボロになった朱乃さんだった!
『リアスさまの「女王」一名、リタイア』?
朱乃さんが消える光景とグレイフィアさんのアナウンスに、俺は我が目と耳を疑った。当然だろう! 信じられるか!
朱乃さんがやられちまうなんて!?
ドォォォオオオオンッッ!
「っ!?」
再び起こった爆発音! しかも、今度は近く!
慌てて視線をそちらに向ければ、ボロボロになった木場がいた!
「木場ッ!? 木場ぁぁぁッ!」
俺の叫びも虚しく、木場は小猫ちゃんや朱乃さん同様、光の粒子となって消えていった。
『リアスさまの「騎士」一名、リタイア』
再び流れたアナウンスに俺は呆然と立ち尽くしてしまう。
「撃破」
悲嘆に浸っていた俺の頭上から聞き覚えのある声が聞こえてきた!
「またおまえか!」
見上げると、ライザーの『女王』がいた!
しかも、朱乃さんと戦っていたはずなのに、相手はダメージを負っているようには見えなかった。
朱乃さんと戦って無傷なんてありえねぇ! どうなってやがる!?
「遅かったですわね、ユーベルーナ」
そこへ、ライザーの妹がライザーの『女王』の傍らに現れた。
さっきの攻撃でやられなかったのか?
そういえば、アナウンスでも、『僧侶』一名、てしか言ってなかったな。
飛んで逃げた? いや、ライザーの妹ってことは、この子も不死身だから助かったのか?
「あの『女王、噂通りの強さでした。やはりこれの力を借りることに」
ライザーの『女王』がそう言うと、懐から空になった小さい瓶を取り出した。
「勝ちは勝ちですもの。やはりあなたが一番頼りになりますわ」
「では」
ライザーの『女王』は新校舎のほうに飛んでいった。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ