第2章
戦闘校舎のフェニックス
第22話 決戦、終了です!
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・・・・!』
イッセーの覚悟を垣間見た俺は息をのみ、部長は涙を流し始める。
「・・・・・・倒れて・・・・・・! お願いだから、倒れてよ・・・・・・!? イッセー兄・・・・・・!?」
千秋はもう、傷ついていくイッセーの姿に、いまにも錯乱してしまいそうな勢いだった!
『不愉快だ! たかが下僕の分際で、あくまでこのライザー・フェニックスにたてつくか!』
すると、ライザーがイッセーの髪を鷲掴みにし、もう片方の手から炎の塊を作り出していた!
あの大きさはやばい! どう見ても、いまのイッセーがくらえば確実に死ぬ威力はある!
『ライザー! なんのつもり!?』
『なぁに! この男の意を汲んで、焼き尽くしてやるだけだ! 治療などを意味を成さないほどに・・・・・・ゲーム中の死亡は事故として認められるからな!』
野郎、本気でイッセーを殺す気か!
「・・・・・・・・・・・・死ぬ・・・・・・イッセー兄が・・・・・・」
イッセーが死ぬという状況を察し、千秋から表情が失われていく!
『・・・・・・・・・・・・ッ・・・・・・!』
そんな中、もう意識なんてないはずのイッセーの瞳が開いた!
「っ!?」
その視線から俺は強烈なプレッシャーを感じてしまい、思わず萎縮してしまう!
見ると、ライザーも同様にプレッシャーを感じたのか、表情を強ばらせていた。
『・・・・・・貴様・・・・・・貴様ぁぁっ!』
そのことにライザーが激昂し、イッセーに炎の塊を当てようとする!
「っ!? やめ──」
『イッセェェェェッ!? お願い! やめて! ライザァァァッ!?』
千秋の叫びを遮り、部長の叫びが響いた。
部長はライザーに抱きつき、ライザーの攻撃を止めたのだった。
『・・・・・・私の負けよ・・・・・・投了します・・・・・・!』
・・・・・・そして、部長の口から降参の言葉が出る。
『チェックメイトだ』
『リアスさまの投了を確認。このゲームはライザー・フェニックスさまの勝利です』
そして、ライザーのチェックメイトの言葉とグレイフィアさんのアナウンスが告げられ、部長の敗北が決定した。
バタッ。
その瞬間、イッセーが今度こそ糸が切れた人形のように倒れ込んだ。
『イッセー!? イッセーッ!』
倒れたイッセーに部長は慌てて駆け寄り、抱き起こす。
『・・・・・・・・・・・・部長・・・・・・俺・・・・・・負けませんから・・・・・・』
イッセーはうわ言を呟きながら、まだ動こうとしていた。
そんなイッセーの頬に部長は手を添える。
『・・・・・・まだ魔力の使い方をろくに覚えていないというのに・・・
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