第2章
戦闘校舎のフェニックス
第22話 決戦、終了です!
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ザーの『女王』であった。
庇ったことで、ダメージを受けたのはイッセーだけで、アーシアはとりあえず無傷だった。だが、爆発のショックのせいで、意識を失ってしまっていた。
『まぁいい。とりあえず、「聖母の微笑」は封じた』
『てめぇ!』
『私の直撃を受けたのに!?』
アーシアを狙ったライザーにイッセーは激昴して起き上がり、自身の攻撃の直撃を受けたにも関わらず立ち上がったイッセーにライザーの『女王』は驚愕する。
『「女王」の防御力だな。プロモーションに救われたな」』
ライザーは冷静に、その防御力が『女王』になったことによる防御力の底上げだと分析する。
『部長! 勝負は続行ですよね!』
『ええ!』
貴重な回復役のアーシアが封じられても、イッセーと部長の闘志は衰えない。
『俺、バカだから、読みとか詰んだとか、わからないけど・・・・・・俺はまだ戦えます! 拳が握れるかぎり戦います!』
『よく言ったわ、イッセー。一緒にライザーを倒しましょう!』
『はい! 部長!』
イッセーは少し離れたところにアーシアを寝かせると、ライザーに向かって走り出した。
『Boost!!』
『うおぉりゃぁぁ──』
『Burst』
それは発せられてはいけない音声だった。
その音声が発せられた瞬間、イッセーは糸が切れた人形のように崩れ落ち、屋根から転げ落ちた。
幸い、その先も屋根だったため、地面に落ちることはなかった。
いまの音声は宿主の肉体の限界を知らせ、機能を停止することを告げるものであった。
そもそも、元からある力を強引に強化する『赤龍帝の籠手』は宿主への負担は計り知れない。たとえ、なるべくダメージを避けていたとしても、体力の消耗は激しいはずだった。むしろ、あそこまで何回も倍加を繰り返して戦えたあたり大したものである。
だがそれも、限界に近づいていたところをライザーの『女王』の一撃で完全に臨海点に達したのであろう。
千秋たちのほうを見ると、三人ともどこか安堵の表情を浮かべていた。
これ以上、イッセーに傷ついてほしくないし、戦ってほしくないのだろう。イッセーが戦闘するたびに心配そうに表情を曇らせていたからな。
『・・・・・・・・・・・・ぐっ・・・・・・かはっ・・・・・・』
「っ、イッセー・・・・・・」
イッセーは立ち上がろとするが、血を吐いてまた倒れ伏してしまう。
「・・・・・・・・・・・・イッセー兄・・・・・・もういいよ・・・・・・」
千秋は目元に涙を溜めながらイッセーに懇願していた。鶇や燕もこれ
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