第2章
戦闘校舎のフェニックス
第22話 決戦、終了です!
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クソッ、部長とアーシアのところに行く気か!
慌てて追いかけようとしたところに、ライザーの妹から声をかけられる。
「まだ戦いますの?」
「うるせぇ! 俺も部長もまだ倒れてねぇぞ! それよりも、さっきの瓶はなんだよ!?」
さっきから小瓶の正体が気になって仕方がなかった俺はさっきの小瓶のことをライザーの妹に尋ねる。
「フェニックスの涙。いかなる傷も一瞬で完治する我が一族の秘宝ですわ」
「そんなのありかよ!」
「あら、ゲームでの使用もちゃんとふたつまでは許されてますのよ。そちらだって『聖母の微笑』を持つ『僧侶がいらっしゃるでしょう?」
クソッ、戦闘中に回復されたんじゃ、いくら朱乃さんでも・・・・・・!
いや、悲嘆にくれている場合じゃない! いまは部長が最優先だ!
「うふふ。これはわたくしの一族にしか作れないので、高値で取り引きをされておりますのよ。不死身に涙、レーティングゲームが始まってから、フェニックス家はいいこと尽くめなのですわ。おほほほほほ──ちょ、ちょっと、無視っ!?」
ライザーの妹がなんか自慢げにペラペラと喋っていたが、放っておいて新校舎に向けて走り出した。
―○●○―
新校舎に入ると、俺の中の駒が脈動する。敵本陣に来たことで条件が揃ったのだ。
「・・・・・・プロモーションだ! 俺に『女王』の力を・・・・・・!」
プロモーションが完了し、体に力がみなぎってきた俺は、屋上を目指して廊下を走る。目指すは部長のもと。
脳内に、部長とのある会話を思い出す。
あれは、合宿で明日夏との一騎打ちが終わった後のことだ。その後、俺は部長と二人きりで会話をする機会があり、俺はあることを尋ねた。
『どうして部長は今回の縁談を拒否しているんですか?』
すると、部長はこう答えた。
『私はグレモリー家の娘よ。どこまでいっても、個人のリアスではなく、あくまでもリアス・グレモリー。常にグレモリーの名が付きまとってしまう。そのことは誇りではあるけど・・・・・・やはり、せめて添い遂げる相手くらいは、グレモリー家の娘としてではなく、リアスとして私を愛してくれる人と一緒になりたいのよ。矛盾した想いだけど、それでも、私はこの小さな夢を持っていたいわ。だから、勝つわ。相手が不死身のフェニックスだろうと、この小さな夢を守るために、そして、代々に培ってきたグレモリー一族の力を受け継いだ娘として勝つわ。勝つしかないのよ』
そんな些細な一人の女の子として望みを、そして、ライザーとの対決に対する覚悟を口にした部長に俺はこう言った。
『俺、そんなの関係なく、部長のこと好きです。グレモリー家のこととか、悪魔の社会とか、正
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