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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica8-A邂逅〜Koenig der Unterwelt und Kaiser〜
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く楽しそうに話をしてる姿を」
「その時に私たちは悟った。・・・もう潮時なんだ、って」
それは失恋を自覚した話なのに、それでもやっぱり2人の表情は普段通り。これまでの2人のユーノに対する想いを知っているから、かえってこちらの胸が締め付けられる。私の表情が今どうなってるのか自覚できないけど、「そんな悲しそうな顔しないで」って言われた。
「あ、だからって、なのはもヴィヴィオも嫌いになるわけじゃないよ?」
「なのはは変わらず大切な友達で戦友だし、ヴィヴィオも生徒で友達だし」
「負け惜しみに聞こえるかもしれないけど、ユーノには幸せになってほしい」
「「ね〜♪」」
そう言って満面の笑顔を浮かべる「セレネ、エオス・・・」になんて声を掛ければいいのかもう判らない。
「ねえ、シャル。私たちね。別々の男性からお付き合いしてもらえませんか、ってお誘いを受けてるの」
「私たち、OKしようって考えてる」
「ちょっ、え、待って、いいの・・・?」
もう引き止めるのは無理だって解ってるけど、つい口に出してしまった。セレネは「うん。格好いいし」って微笑んで、エオスも「優しいし」って照れ笑い。だからもう「そっか」ってわたしも受け入れるしかなかった。
「おっと。そろそろ行かないと。またね、シャル」
「また暇があったら遊びに行こう♪」
「あ、うん」
2人と手を振り合って別れようとした時、「あ、そうだ」って2人は足を止めて、わたしに振り返った。そして「先輩からアドバイスを」って真面目な顔になった。
「シャル。1人の男性を想い続けるのは素敵だよ。でもね・・・」
「諦めて、新しい恋を探すのもまた勇気だと思う」
それだけ言って、セレネとエオスは校舎の中へと入って行った。わたしはその場に佇んだまま、「それでも・・・!」って両拳を力強く握り締めた。
†††Sideイリス⇒イクスヴェリア†††
人生初の学生生活、その初日。私は質問攻めに遭った。聖王教会系列のミッションスクールということもあり、ベルカ史に詳しい生徒もいまして、私のイクスヴェリアという名に反応を示す子も少なくなく・・・。
「はふぅ〜・・・」
私が冥王本人であるということは、その歴史的に見て伏せた方が良いということで、私は直系の同名として振る舞うことになった。その事を説明するだけで結構な疲労が。騎士カリムも歴史マニアでしたが、それに負けず劣らずのマニアが居たのは想定外です。思わず机に突っ伏して一息吐いた。
「お疲れ様〜♪」
「僕とヴィヴィオも、1学年の頃に味わったよ。先祖というかオリジナルというか、その人が有名だと大変だよね」
「私はその当時は見てる側だったけど、大変だな〜って思ってたよ」
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