20優人部隊突入開始
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から木連には行けません」
二千年前から稼働しているラピス01は、ただ一人の主、テンカワアキトを思って、母よりも怨念の篭った笑顔で微笑んだ。
曰く「きゅい〜ん、ご主人様は一人です〜」な鋼鉄天使で、今もエンゼルハートが唸っているらしい。
木連の女神様ご本人と、生き神様の左半身の救出には失敗した工作員達。本来、救出作戦自体が不要だったのを知ったモノは、記憶を調整された。
火星上空。
火星の駐留艦隊、地球艦隊は大半が役に立たなかったが、全自動の防衛用要塞は非常に有能だった。
老朽化していたが、腐り果てた最近の製品や兵器と違って加工精度もよく、問題点も洗い出されて実働し、木連の先行艦隊に雨のようにミサイルを打ち込んでいた。
もしこれが接近中に発砲許可が出ていて、大気圏内で減速している時に発射されれば、先行艦隊の大半は沈められ、地球側の勝利に終わっていたはずだった。
火星の大気で減速を成功させても、まだ第一宇宙速度を超えるスピードで減速を続ける先行艦隊。
減速せずそれを追い抜いて行った艦載機は、火星駐留艦隊に向かって突入した。
「突貫!」
無人機におおよその指示を出し、自機からも誘導弾を発射する小型艇。
地球側の準備は何も終わっていなかったが、スイッチを入れるだけで動作する、自動の対空兵器は動作した。
只、撃ち尽くした弾丸を補充する人物もおらず、整備も行き届いていないので、電磁投射であっと言う間に高熱になって動作不良を起こして、製造元でも隠している不具合も多発、考慮されていなかった想定外の事態でも故障し、自艦に弾丸や破片を叩き込んで壊れ、爆炎で自軍の邪魔をして索敵できないように混乱させ、さらに「ケイン号の反乱」のように船員に恨まれていた上級士官や艦長は、兵士が仕込んだ罠に掛かって、逆方向に飛ぶ自軍の誘導弾を、迎撃する暇もなく艦橋に食らって死んだ。
「トラトラトラ、我奇襲に成功せり」
防御力の弱い小型艦は第一波攻撃でも大被害を受けたが、中型艦以上は実弾攻撃も電磁波防御や対爆装甲で防御し、物理攻撃には不得手なディストーションフィールドも爆破を阻み、船体を傷付けられなかった。
地級艦隊を通過した小型艇は、内蔵された特異点をスクリューのように回転させ、空間を掻き分けて方向を変えながら、第二次攻撃のため再装填した。
どの船もロケットモーターなどは存在せず、EMドライブの発展型すら無い。
艦艇の推進力も遺跡の船に似た推進装置で、ロケットのように一度発射したら推進剤で方向を変えるより、別のものを発射した方が早いのとは違い、何の取っ掛かりも無い宇宙空間でも方向転換ができた。
「砲〜雷撃戦開始〜、主砲〜、はな〜て〜」
「対艦魚雷発射〜、甲板員退避よ〜し」
人員の配置すら出来ていない地球側とは違い、訓練
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