20優人部隊突入開始
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され、リーダーから会議への出席を拒否されたような戦争屋、仕事や補給の手配屋は別室に集められ、会議が行われていた会場は「旧政府軍によるテロ」で爆破された。
今はまだ宮廷闘争で成り上がって独裁するスターリンやカストロ議長は不要で、戦争や革命が下手すぎる孫文先生も不要、それよりは太平天国の乱の教主、政治下手でも魅力的なチェ・ゲバラ、人格最低でも毛沢東やナポレオンになる人物が必要な時期だった。
「発電所、水道施設、配電所、食料製造プラントの技師、作業員を徴発。脱走できないよう「タピオカ」でも植え付けてやれ。直ちに行動せよ」
「「「「「「「「了解しました」」」」」」」」
ラピス母の命令によって、逃げ去った技師たち、作業員も連れ戻され「テッカマンブレード」とか「パペットマスター」みたいに、首の後に何かを植え付けられ、ラピスの駒として働くよう命じられて、犬の喜びを与えられながら世界の支配者に奉仕する生活を始めさせられた。
幾つか指示を出して、火星人?の生活を安定させる方策を取らせて解散した後、ラピスの前に常人とは足の運びが違う人物が数名現れた。
「ラピス様、お迎えに上がりました、木連の者です」
「あら? 私は火星を離れませんよ、皇帝が木星から離れないように、私もここを守ります」
「しかしっ、政府が倒れて指名手配が有耶無耶になったとは言え、地球人から狙われる身であるのは変わりませんっ、どうかご自愛頂いて、一旦木星までお下がり下さいっ」
相手が相転移砲でも持ち出さないと破壊できない人形の化け物とは知らず、か弱い女性だと思って保護を申し出る木連潜入工作員。
「貴方達の皇帝を暗殺できたヒトがいる? あの子と私は同じ存在。私達を殺すには相転移爆弾でも用意しなさい、もしこの体が破壊できても、太陽系の施設を全部破壊しないと、すぐに予備のボディーを起動させて活動再開するわ」
「は?」
木連史上、皇帝暗殺に成功した人物はおらず、目の前で爆発があっても跳躍空間や次元歪曲断層に阻まれ、実行者や命令者はいつもの植木鉢から首だけ出して、永遠の地獄をさまよっている。
100年前の暗殺者達は、普通人が老衰で死んだ後でも死ねずに泣き叫び、今日も強制収容所の入り口で「殺してくれ」と泣いて、壮絶な悲鳴を上げ続けている。
「どうしても信じられないのなら、ボソンジャンプで木連に跳躍して、貴方達の皇帝とツーショット写真でも撮ってきてあげましょうか? 貴方のカメラを貸しなさい」
工作員から愛用のカメラを受け取ったラピスは、ジャンプして消えると本当に皇帝とのツーショットを自撮りしてから戻って来た。
「こ、これは……」
迷惑そうな顔をして、いつもの拗らせた顔で睨んでいる皇帝と、満面の笑顔で肩を組んでいるラピス母。
「私は自分の命より大切な人を守り続けています、です
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