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ラピス、母よりも強く愛して
17ピカチュウがんばりまチュウ
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「だからそれは駄目だって」
 屈んだ皇子殿下に手を取られたが、ブサイクな所を見せられないので顔を上げられないユキナ。
 この上下関係が崩せないのは脳の芯にまで叩き込まれ、ラピスや明人が人間宣言をしようがどうしようが、このままの関係が維持された。

 やがて生徒達も親兄弟が迎えに来て開放されたが「大恩ある皇子殿下」は、アホボケカスマヌケ低能のピカチュー如きには勿体無いと、救われた女生徒達からも慕われ続けた。
 女神様救出のために優人部隊も決死隊の一つとして出陣すると聞いた時には、即座に女生徒全員で千人針を用意して馳せ参じ、壮行会として茶会を開いた。
「皇子殿下、この度の戦、生還は望めないと聞き及んでおります、せめてわたくし共に「胤」をお残し下さい」
「エ?」
 主催者は当然妹ラピス達で、ユキナを始め数人に詰め寄られ、ユキナが一番槍を受けて順番に種付けをさせられた。
 有り体に言えば、茶に痺れ薬と強精剤を一服盛られて、縛り上げられた上で女子全員に上から乗られたのだが、二人目に紛れ込んでいた白人、銀髪桃色、光彩の色は金という人物とも、薄明かりの中で無理やり交わられて乙女?を捧げられた。
「ラ、ラピスじゃないかっ!」
「しー、お静かに、兄上」
 みたいなお約束まであり、無事に刀自古郎女プレイをやってのけたラピス。
 出撃後の私信でももちろん。
「おめでとうございます兄上、全員身籠りました。一発必中、百発百中とは流石兄上様です。選に外れた希望者にも胤を配布し、わたくしが身籠ったのが霞んでしまうほどの大事になっておりますのでご安心ください」
 などと「さすおにのキモウト」より怖い通信が入って、安心どころか戦地で戦士するしか無いような失態を犯したのを知らされ、女子全員排卵誘発剤を用意した上での計画的犯行が発覚。
 雪菜とラピスから零れ出た胤を全員に配布して受精、大量妊娠までされたので女嫌いで人間嫌いになり、自殺特攻作戦には喜んで参加した明人だった。

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