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ラピス、母よりも強く愛して
16火星革命政府誕生(複数)
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部隊に選抜された自覚を持て」
 そう言いながらも、肉体の限界を通り越して疲労している九十九。元一郎も倒れ、予備操縦士である秋山も三郎太も同じ訓練を受けて倒れた。
「頑張れ、シャワーを浴びて水を飲んで食料を食え、休息時間も長くは無いぞ」
 そんな三郎太を宇宙服から出してやって、下着さえ取れば這ってでもシャワーに行ける状態にしてやる明人。
「そんな、もう無理っすよ、明人さんはタフだなあ」
 既に全員肉体改造も脳改造も済ませ、長期間食事をしなくても、水分を摂らなくても活動可能で、胃や腸も外して排便もせず、養分も水分も循環、体の冷却保温はヒートポンプ、酸素ボンベも葉緑素も内蔵して宇宙服一つで放り出されても生存可能、脳や生殖器以外は高価で高性能な生体機械に換装していたが、それでも疲労が取れず、動けなくなるまで鍛えられた。
「今すぐ体を洗浄して休息をとれ、じゃないと俺がケツを掘るぞ」
 内臓が無いぞうなので、洗わなくても即ガン掘り可能な優人部隊隊士。
「ああっ、それだけは勘弁してくださいっ」
 慌てて起き上がって下着を脱ぎ捨て、シャワー室に入る三郎太を、他の連中も大笑いしながら見送った。
 影山明人には「あの皇帝陛下を食って姙娠させた」「生き神様も食った」と言う噂があり、股間に装備している次元砲が火を吹けば、誰もが快楽堕ちさせられて、男でも子供を産まされると言う悪評があった。
 現に通信で、実の妹でキモウトの生き神様ラピスを孕ませ「男女7歳にして席を同せず」な女子校の生徒もユキナも多数孕ませたと受信して、艦内に多数いる嫉妬マスクに襲撃されていた明人。

 それでも閉鎖空間で厳しい戒律や宗教的な陶酔に満たされている隊がどうなるか、あらゆる団体が立証しているので、優人部隊内部も似たような状況に陥っていた。
 さらにラピス親衛隊でも有る優人部隊の「局中法度」では、同性での恋愛や交際、結婚は何一つ禁止されていない。
 今回は隊長、副長、一番隊までが出撃していたが、二番隊以降の恋愛感情の縺れは大変な問題になっていた。
 こんな汚らしい男部屋にはピカチュウと同じ声のょぅじょはいなかったが、肉体強化の素養は持たされ、白鳥家と懇意にしている天河家では、早くも息子と娘を見合いさせて婚約。
 白鳥ユキナは、兄やジュンのように自分の思い通りに扱える人物では無い明人の第一印象が悪く、初顔合わせでは「あんな奴大っ嫌い」と思っていたが、誰かと同じように昭和のテンプレを全部経験させられてしまい、「あたし、恋しちゃってるよ……」と言わされているのは言うまでもない。
 今も木連では「明人様、ご無事で… ご武運とご帰還をお待ちしております」などと言って出撃前に嫁入し、一夜だけでも妻として契りを交わし、もし夫が戦死したとしても、銃後の妻として夫の子供を産む覚悟をしていたピ
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