15連続爆破テロリスト、イネスフレサンジュ逮捕
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機能させるために、真っ先に処分したいほど腐敗した人物も生かしていたが、イネスが全て処分して、登録データが反転して顔写真にも罰点が付いて、タヒ人にクラスチェンジさせられたのを見て微笑んだ。
『関係ない人までこんなに殺しちゃうなんて、アイは悪い子だわ』
ラピスも機嫌が良くなったのか、ローラーダッシュしながらスケートでもするように軽やかに逃走し、道路上で余裕のトリプルアクセルを披露した。
(こいつら……)
さしものアキトもドン引きして白目を剥くほど恐怖心を叩き込まれ、「女とは恐ろしい生き物だ」と学習させられた。
その後、追尾してきた政府軍のクズと、地球軍の航空兵力には情け容赦が不要なので、屍山血河を築きながら逃走した一同。
戦闘中に誘導弾の補充など受けられるはずもないが、まるでゲームのように逃走経路に隠してある弾丸を受け取り。回復アイテムも受け取って、損傷した装甲の代わりも拾ってレベルや防御力を上げて走り抜ける。
その一部始終は衛星から音声のない映像で生中継され、民放の映像は「しばらくおまちください」に切り替わり、その続きは規制が掛けられないネット内の個人通信で中継され続けた。
政府広報の公共放送では「事件の重大性に鑑み、わたくしどもでは18歳未満の児童も実名報道する事にいたしました」と発表され、アキト、ラピス、イネスの顔にはモザイクも掛けられず、実名で報道され、今までの悪行や殺された兵士、一般職員の名前まで読み上げられて、連続殺傷重要指名手配犯罪者、反政府違法組織のテロリストとして、絶え間なく報道され続けた。
押し寄せた市民にも応援され、放送電波を回復させた民放では、中立の立場ながら反政府側の論調で放送され、ディスカッションや対話形式で討論しても「こんな子供や女の子、母親まで立ち上がっているのに、お前たちは何をしているの?」と発言する、声がデカイクソBBAの大声にかき消され、経済的安定、インフラの構築維持、食料と水の安定供給などの冷静な意見は全部踏み躙られた。
工作員として潜り込まされた人間モドキすら発言や煽りの必要がなく、市民の声は騒乱やデモとなって動き始め、各コロニーの庁舎、警察に及び、防御されていた軍事基地や空港を除いて市民の波に押し切られた。
ラピスとしても、数週間から数ヶ月、アキトに路上生活させたり、不潔な食料を食べさせるつもりはないので、この案件は早めに終わらせるつもりでいた。
公共放送の内容も見逃していたが、それも政府への反感を助長するためだけに放送されていて、アキトの名誉を傷つけるような表現は禁止された。
イネス、ラピスに対しての罵詈雑言は許可されたが、それに耐えられない一団がいた。木連の潜入工作員である。
「おのれ、ラピス様に対する数々の暴言、不敬、もう許さんっ!」
「それに、保護した
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