14僕の学校も戦場だった
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人物なので、誰にも処罰は出来ない。
アイの記憶の中だけはゴム製品の着用が義務付けられていたが、現実では毎月の排卵で必ず受精し、全員の受精卵が冷凍、保存される手はずになっていた。
隣のSSの「秋子ちゃん牧場計画」「教皇きさらぎによる、人類の種の保存計画」と似たような計画も発動され、正しい遺伝子を持ったアキトと、出会った女は全員、それがアクアであろうがユリカであろうが、交尾して受精すれば受精卵を保存。
子供を育てられる年齢になれば、保育装置を駆使してアキトの子供が生産され、人類抹殺後もアキトの子供だけは生存を許可される。
その後、アイがアキトを連れ帰り「寝て」から数時間、ラピスも母も十分に「寝て」、休養を済ませてから夜中に目覚める一同。
「今夜のターゲットは空港に搬入された自動機械です。燃料弾薬を搭載されて、人工知能を起動されれば恐ろしい存在ですが、起動前ならただのガラクタ。空港西側から反政府組織が突入、陽動している間に反対側から突入。爆破、破壊できればミッションコンプリートです」
実際の戦闘では、そんな簡単に作戦が成功するはずもなく、人間如きが操作する戦闘兵器が、自動で動く機械や訓練された兵士に敵うはずもないが、ビデオゲーム程度のブリーフィングで、補給や整備、コストも度外視した作戦が行われ、女子供が操作する兵器で無謀な破壊工作が実行された。
「アルファ2、アルファ3、ゴー!」
旧式の金網を破り、三機のATが侵攻する。
戦闘や運動に適正が無いアイにも操作できる、ほぼオートマティックのコンバットドール、その機動力、破壊力は地球正規軍の戦闘兵器の性能を遥かに上回り、間違ってアイが味方を撃ったとしても破壊されない防御力を持って、ガス欠しない無限エネルギーによって駆動されていた。
「ハリー、ハリー、ハリー」
無線封鎖すら行われず、相手に探査もされない通信技術、ラピスにとってはただの体感FPSゲームで4Dゲームマシンだが、機体の外で行われる破壊は現実である。
今時の「逆刃刀で不殺」「ガンマンなのに誰も殺さず」「モビルスーツだけ破壊」のような夕方五時の制限は行われず、深夜帯でも無理な殺戮を中学生が行い、それに対して倫理的苦痛を一切味合わない教育と「慣れ」がアキトとアイにまで叩き込まれた。
「地球人め、思い知らせてやるっ」
最初は嘔吐して戦闘不能になったアイも、何度も戦闘を生き残り「この私を撃ったのはどいつだ?」という怒りに駆り立てられ、ノルアドレナリンによって反撃をして、殺戮機械として活動できるよう教育、洗脳された。
その思考回路はボスニアやユーゴ、ルワンダの少女と同じで「敵対している部族を皆殺しにしてやるのが私の夢です」という願望に満たされていた。
ラピスにとっては、アキト以外のゴミを潰すだけ
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