13ブラックアキト
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でいる、後はこの腐った世界を見てどう思うのか、私達が無理をする必要も無い。今日のような騒ぎ、二度と起こす事は許さん、下がって良い!」
今後このような事態が起こらないよう、側近の配慮でアキトは王宮に呼ばれ、高官の子弟と共に、ラピス様のご学友になった。
そして月臣、白鳥達も呼ばれ「ラピス親衛隊」が結成された。
「私が隊長を拝命した白鳥九十九だ」
「副長、月臣元一郎だ」
どこかの組のように浅葱色ではなく、袖の先が桃色のハッピを着ている少年達。コンサート?に同行して警備や声援を送るだけでなく、舞台が木星だけに「シンクロンマキシム」で合体したり、銀河に烈風を起こして爆進合体するらしい。
「一番隊、天河明人です」
さらにこの場合、アキトは肺に病を抱えたり、戦闘中「失明」したり「五感を失ったり」するのかも知れない。
「高杉三郎太です」
他にも「後ろ髪引かれ隊」とか色々なユニットがあるらしい。
ラピスが持った剣を肩の上に置かれ、騎士の忠誠を誓う儀式を行う一同
「アキトは私の「王子様」なんだから、ナイトじゃないのよ、だから忠誠を誓うのは私よっ(ハート)」
アキトに対する態度が「ユリカ状態」になっているのに、気付いているのかいないのか、周りの目も気にせずラブラブな秋波を送り続けるラピス。
元一郎のこめかみが動き、眉の角度が変った。この日から元一郎は「天河明人が大っ嫌い」になった。
このままでは、どこかの円卓の騎士のように、血みどろの抗争をするかも知れないが、ラピスは不倫などしないので、元一郎には初めから勝算がなかった。
こうしてラピスとアキトの間には「愛のホットライン」が設けられた、昔の「二人だけのリンク」と似たような物らしい。
その後もラピスの権威を傘に出世して行くアキト、その栄達はやっかみ半分に、どこかの銀河帝国の将軍のように「スカートの中の小僧」と揶揄されていた。
「もっと近くに寄れ、我が息子よ」
「はっ、皇帝陛下」
中学に入り、礼装に身を固めて皇帝ラピスに謁見する天河明人。
もうこの頃には、どこかのキースアニアンぐらいの知力を持ち、脳への改良によりIQも思考力も人類の限界を超えた高みへと到達していた。
自分の来歴も調査し、テンカワアキトが火星でそのまま生存しているのも調査済み、それでは自分とは何なのか? 調べた果てに皇帝へと辿り着き、今日の拝謁を許された。
「その若さでよくぞこの私にまで到達した。その調査能力に免じて今までの違反、皇帝特権の書類を勝手に閲覧した罪を許そう、これ以上何を知りたい?」
「はっ、全てであります」
「強欲な奴だ、それでこそ我が息子に相応しい。受け取れ、これがお前の出生の真相だ」
皇帝が投げて寄越したウィンドウには、テンカワ・アキト再生計画から、複製の一覧、
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