11 テンカワ家爆破、アキト分岐ルート
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でジャンプすれば良かった事に気付く。
それはもう自分が冷静さを欠いている証拠だったが、何があってもアキトから離れず、ずっと守り続ける基本行動が仇となった。
(最後に一目でも会わせようと思ったのが間違いだった。相手はこの私、機体性能も全然違う)
もうジャンプをブロックされた時点で勝敗は決まっていたが、起動兵器も戦闘艦も持っていない自分と違い、他のラピス達は個体でも恐ろしい戦闘能力を持っていた。
「予定を早める、点火」
『点火開始、格員は戦闘員を始動、ネルガル関係者を全員拘束、テンカワ夫妻を救出せよ』
丘を駆け下りるラピス達の前で、テンカワ家が爆破された。
「かあさんっ、とうさんっ!」
「くっ」
予定が早められ「邪魔なアキトの両親の排除」が行われた。
複数いるアキトも、ここまでの記憶は共通になって、以降は生活場所や環境によって分岐する。
子供のラピスや母親ラピスと共に暮らし、火星やこの世を救う救世主として育つアキト。
親戚をたらい回しにされ、両親の資産、預金を奪われた上で施設に放逐。温かい料理と温かい施設のスタッフに出会い、苦痛を知りながらも優しい人物として育てられるが、腐った役人、クズのクラスメイト、サディスト達によるイジメ、迫害、詐欺、あらゆる闇勢力や悪い友人からの勧誘、学歴の低さや両親がいないことで保証人もなく、住む場所すらないので飲食店での住み込み程度のド底辺生活をして、日々最底辺の暮らしに追われて「この世界なんか終わってしまえば良い」と考えさせられるアキト。
その後、親戚から金で売られてしまい数奇な運命を辿るが、治安の悪い地域で暴力女と出会って拳で語り合ったりするスバル・アキト。
両親の資産を取り戻してポニーの丘で乗馬したりバグパイプを吹いていると、そばかすだらけの少女と出会ったり、少女が貧しい時は「あしながおじさん」として援助したり、芸能界で苦しい時は「紫のバラの人」として花を送ったり、危険な時は「タキシード仮面様」として現れたりするアキト・レイナード。
複数の強化人間の養育を任されて、ミルクを人肌にして飲ませたり、オムツまで交換して入浴させたり、夜泣きすれば抱っこして可愛がって我が子のように愛する星野アキト。
どこかの財閥に拾われて、家族を全て殺された誰かのご学友になったり、教育課程で似たような境遇の女とネルガル学園で主席の座を争ったりするアカツキ・アキトとアキト・キンジョウ。
一緒に稼いで生活していても、「ラピス、貴方の本当のお父さんはアキトくんと同じ、私はアキトくんのお父さんの愛人だったの! だから実の兄弟であるアキトくんとは結婚できないのよっ!」「い、いやあああっ!」という小芝居を見せられ、自分こそがアキトの運命の恋人だと思い込まされた女が、旧テンカワ家で隣の援助を受けなが
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