10ユリカ引っ越し
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緒にいただけに、基本設計は「魔法少女のお供のぬいぐるみか淫獣」の系統らしい。
バッテリーをイジェクトされ、ソーラーパネルの目を閉じて、休止状態に入るリット君。
「何だか眠くなって来たよ、ちょっと眠らせてね、その間、良かったら僕の名前を考えてて」
「じゃあ、アキト、ミスマル・アキト(ポッ)」
やはり、あの恐ろしいラピスから自分の命を守ってくれたアキトは、ユリカにとって王子様だったらしい。
「うん、僕の名前はアキト…… じゃあ、お休み」
「おやすみ」
税関では、その微笑ましい光景を見てなごんでいたが、再びユリカがゲートを通る時、職員の数名が「ニヤリ」と笑うロボットを見て凍り着いていた。
(バッテリー無しで、どうやって動いたんだ、いや、バックアップ電源で、人工筋肉が痙攣して……)
本来、セキュリティ上、問題があったはずだが「子供が持っているペットロボット」として見過ごされ、通関してしまったアキト君。
最も危険なロボットが、何事も無く地球に輸出されようとしていた。
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